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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七十五話 カレーを三人でその十二

「ああした人達を支持してる人達だから」
「乃木大将の方がずっといいじゃない」
「どう考えてもね」
「あんな碌でもない独裁者より」
「民衆苦しめて軍隊や自分の贅沢に夢中な人より」
「その筈だけれど」
 それがだ。
「そうした人達の方が好きなんだ」
「乃木大将を中傷しておいて」
「それでなのね」
「そうなんだよね」
 尚あの首領様は自分を百戦百勝の霊将とか呼ばせていた、実際は朝鮮戦争ではアメリカ軍に負けっぱなしで逃げていたし日本軍にもゲリラ時代連戦連敗だったとのことだ。
「それでだから」
「おかしいでしょ」
「どう見ても」
「日本も変な人がいるね」
「いるからね、かなり減ったけれど」
 それでもだ。
「まだいるんだよね」
「そうした人が」
「皇室にあれこれ言っても」
 具体的に言うと共和制にしろとか言う、日本という国を考えると皇室はなくてはならない存在だと僕は思うがだ。
「北朝鮮はいいって言う人達でね」
「世襲制の共産主義国家が?」
「階級制度敷いてるけれど」
 二人で僕に懐疑的な顔で言ってきた。
「あっちの方がいいの」
「日本よりも」
「これ言ったらね」
 そうした人達に北朝鮮の問題点をだ。
「あっちの人達は支持してるとか日本にも階級は制度化してなくてもあるとかね、あとあの軍事言っても日本の軍需産業はどうとかね」
「それ論理のすり替えでしょ」
「北朝鮮の話してるのに」
「北朝鮮はどうかで」
「日本はその場合関係ないじゃない」
「それでもすぐにそう言うんだよ」
 こうした人達に北朝鮮は直接どうかと言ってもだ。
「それにどう見てもね、皇室や自衛隊よりもね。企業や社会にしても」
「北朝鮮は問題外じゃない」
「もう完全にね」
「宝石と石ころ位ね」
「そこまで違うわ」
「それでもだから」
 チェチーリアさんとニキータさんに話した、今はニキータさんに合わせて普通の口調で話をしている。
「そうした人達は北朝鮮については言わないんだよね」
「あんな異常な国をね」
 ニキータさんは目に嫌悪の感情をこれ以上はないまでに込めて僕に応えた。 
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