夢幻水滸伝
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第六十八話 会談成功その十四
「わかったな」
「言われんでもな」
「ほなわしもな」
「自分もか」
「神具やしな」
芥川のそれだからだというのだ。
「当然一緒に戦うで」
「自分戦うこと出来るんやな」
「当たり前や、九尾の狐やぞ」
狐は芥川に自分のことを話した。
「並の妖力やないんや」
「妖力高いんやな」
「そうや、魔術師、僧侶、錬金術、超能力の四つの術ならあらゆる術を使えてしかもご主人が強くなるとや」
即ち芥川がというのだ。
「その分強くなる」
「成長もするんか」
「そや、神具は全部そうや」
術者が強くなると術者が持っている神具もというのだ。
「どんどん強くなってくんや」
「そうやったんか」
「人は成長する」
狐はこのことも話した。
「それでや」
「神具もそれに合わせてか」
「どんどん強くなるんや」
「それで自分もか」
「どんどん強くなるからな」
それでというのだ。
「そのことも期待してええわ。それで今はな」
「凄い強い妖力持ってて術も使えてか」
「あと催眠攻撃も出来る」
それもというのだ。
「甘い息を出して眠らせたりな」
「結構多彩やな」
「そやから九尾の狐やぞ」
「狐の中でも最上位のやな」
「天狐にもなるんや」
妖力を持つ狐の中で最上位とされている、狐にも階級があり天狐にもなるとその妖力も仙人に匹敵するまでになる。
「まあ流石に妲己には劣るけどな」
「ああ、妲己な」
「知ってるやろ」
「ああ、殷の紂王を惑わした」
「それはそっちの世界やな、こっちの世界では狐の中でもダントツで妖力が高くてな」
そしてというのだ。
「ワル中のワルやった」
「悪なんは僕の世界でも一緒やな」
「贅沢と血生臭い処刑と色が大好きなな」
「そこは同じやな」
「ほんまのワル、邪神と言うても差し障わりのないな」
「それもこっちの世界と一緒やな」
妲己のそうした性質はというのだ。
「ほんまに」
「ああ、それでな」
「その妲己にはか」
「わしも劣るわ」
同じ九尾の狐でもというのだ。
「あいつは九尾の狐の中でも最強やしな」
「そうなんやな」
「けどわしもかなりやと自負してる」
「九尾の狐の中でもやな」
「かなりや。そのわしもおる」
「神具としてやな」
「一人残らず始末するで」
山賊達をというのだ。
「ええな」
「わかったわ、ほな今から戦やな」
「そうしよな。正直自分一人でも楽勝やけどな」
「そこに自分も入ってやな」
「瞬時に殲滅したるんや」
山賊達をというのだ。
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