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夢幻水滸伝

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第六十七話 都に降臨その十五

「そしてよりです」
「体毛が薄くなって体格も小さくなって」
「人間族に近い形になったのが彼等です」
「そやねんね」
「この世界ではそうなっています、そして各種族の能力は」
「大して変わってないね」
「多少の差程度でそれも努力すれば」
 各人がそうすればというのだ。
「補えるもので」
「大したものやないねんね」
「そうです、所詮と言ってしまえます。同じ人です」
 種族は違えど、というのだ。
「個性程の違いでしかないです」
「そこも考えてやね」
「はい、政をしていきましょう」
「様々な種族もそれ位の違いやね」
「我々の世界の人種間と同じです」
 種族間の違い、それはというのだ。
「外見はより違いますが」
「ほんまにああした感じでやね」
「能力なぞ努力で補えます」
 それでどうにでもなるものだというのである。
「実際のところ」
「そういうものやね」
「同じ人です」
 種族が違えどというのだ。
「この世界はそうした世界です」
「皆が一緒に住んでる世界やねんな」
「そうです、我々の世界で民族や宗教、人種の違いの様なものです」
「それやったら」
 そう聞いてだ、綾乃はこうも言った。
「若しかして人種間の差別とかもあったんやろか」
「どうもそうではないみたいです」
「そうしたことはなかったん」
「はい、特にです」
 そうしたことはなく、というのだ。
「最初からかなり混住していてです」
「そういえばどの国もそうやね」
「はい、欧州ではオーク族やコボルト族といった人間とはかなり違う外見の種族はほぼいないそうで人間に近い種族だけの様ですが」 
 それでもというのだ。 
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