夢幻水滸伝
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第六十七話 都に降臨その十四
「鉄道や上下水道、道路、港湾、堤防にダムといったインフラも凄かったですが」
「学校もやね」
「あの地の発展に大きく貢献しました」
このことは事実だ、尚台湾の発展は戦前でもかなりのものだった。
「勿論本土でもでした」
「学校を沢山建てたお陰で」
「日本は発展していますので」
「それでやね」
「はい、尚このことはあの半島でもですが」
「まああそこのことは置いておいて」
「あえてそうします」
太宰もそこはわかっていた、話をすると何かとややこしいからだ。
それで半島のことは置いておいてだ、太宰は綾乃にさらに話した。
「発展の為には各種インフラの整備とです」
「教育やね」
「そういったものを整えてです」
「それからやね」
「ですから」
それでというのだ。
「私も学校をです」
「沢山建てて子供に教えてるんやね」
「大人にも勉強会を開いていますし」
「徹底してるね」
「そうしていってです」
「星の子以外の人材もやね」
「多くいる様にしていっています」
将来を見てだ、そうしているというのだ。
「そういった政策です」
「そやねんね」
「お金はかなりかかっていますが」
それでもとだ、太宰は綾乃にさらに話した。
「その分、いえ何倍にもなってです」
「返ってくるね」
「インフラとはそうしたものなので」
「それで今からやね」
「予算はどんどん注ぎ込んでいます」
将来のことを考えてというのだ。
「このことはご了承下さい」
「わかったわ。けれど室町時代の日本みたいで」
「その実はですね」
「全然ちゃうね」
こちらの世界はそうであるとだ、綾乃は再認識した。
「魔術や錬金術や超能力は普通にあって」
「魔物も多くいて」
「神様や仏様も頻繁に姿を現わすし」
「種族もこの通りです」
太宰はとりわけこの話をした。
「人間だけではありません」
「人間族が一番多いけど」
「人全体の二割程ですね」
「それだけやね」
「そうです、しかし生物としての構造が違うので」
身体のそれがだ。
「異種間で婚姻を結んでも子供はです」
「出来へんのやね」
「エルフ族とダークエルフ族等殆ど違わない種族間では出来ますが」
しかしというのだ。
「人間とエルフでもです」
「出来へんのやね」
「はい、例えばハーフオーク族ですが」
「ああした外見の種族ってだけやね」
「彼等はこちらの世界では人間とオークの間の子ではありません」
ハーフオークというそのままの種族だというのだ。
「オーク族の亜種と言っていいですが」
「より人間に近いってだけやね」
「オークは猪から進化した種族です」
この世界ではそうなっている、その為猪の様に身体を体毛に覆われている。
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