八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百七十話 ウチナンチューその六
「あの知事さんはね」
「基地以外はだよね」
「基地で騒いでいるだけでね」
実は何もしていないと暗に言っていた。
「他の政治はね」
「何もしてないんだね」
「そうした人だからね」
「奈良の知事さんはまともだから」
その沖縄の今の知事さんと比べてだ。
「だからね」
「県民の人達に嫌がらせもだね」
「まずしないよ」
「真面目な人なんだ」
「それで実績も残してるね」
奈良県の人達もその辺りはわかっているのだろう、そして沖縄みたいにマスコミが変に騒いだりしないしだ。
「ちゃんと」
「じゃああれはやっぱり」
「センスだろうね」
「政策はよくてもセンスはないんだ」
「そうしたものについてのね」
「ある意味残念な人だね」
「そうだね、あれをマスコットに選ぶとか」
よりによってだ。
「有り得ないよね」
「奈良県では大騒ぎだったんだよね」
「あんまりだからね」
妖怪だの呪われているだの言われている位だ、これがマスコットへの評価だというのだから何かが違う。
「あの外見は」
「そうだよね」
「だからね」
「大騒ぎにもなったんだ」
「あのマスコットはね」
「今も奈良県にいるんだよね」
「公式でね」
だから余計に言われている。
「今もちゃんといるよ」
「他にもいいマスコットいるのにね」
「公式になってるから」
「そう思うとゴーヤーマンはね」
「いいよね」
「そう思うよ」
心からという感じでだ、安座間君は僕に答えてくれた。
「流石にね」
「流石にって」
「あのマスコットと比べたら」
奈良県のそれとだ。
「本当にいいよ」
「そうだよね、身体にもいいし」
「可愛いしね」
ゴーヤとゴーヤーマンが一緒になっていた、今の僕達の話では。
「いいよね」
「うん、というか沖縄っていいところだよ」
「そうそう、食べものだってお料理だってね」
「そうだよね」
「それに基地反対派って迷惑だし」
その実情もだ、安座間君はさらに話してくれた。
「やりたい放題で交通にも問題起こしてるし」
「道路を占拠して」
「邪魔をしてるんだ」
「そうなんだ、どけって言うとね」
交通法違反だから言われて当然だ。
「暴れて恫喝してきて」
「ヤクザ屋さん以下だね」
「マスコミそういうの言わないし」
そんなとんでもない連中をだ。
「あの連中自分達が正しいことをしているって言い張るし」
「自分が正しいと思っていても」
「それでもだよね」
「暴走したらね」
もうその時点でだ、井上さんが批判している様に。
「もう正しくないよ」
「そうだよね」
「むしろね」
暴走して他の人に迷惑をかける様な正義はだ。
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