八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百七十話 ウチナンチューその七
「悪だよ」
「正義どころかね」
「そちらだよ」
「そう思うよね、義和も」
「うん、ちょっとないよ」
もっと言えばちょっと以上にだ。
「あれはね」
「悪だよね」
「しかも県民のふりしてるし」
「知ってるかな、基地反対のプラカードにハングルあるんぢゃお」
「それ知ってるよ」
井上さんが強く批判していたことだし余計にだ。
「それね」
「県民じゃないでしょ」
「在日の人でいるかも知れないけれど」
それでもだ。
「言われてるのがね」
「北朝鮮だよね」
「そっちの筋の人いるから」
「工作員だよね」
「絶対にいるから」
安座間君もこう言った。
「そうした人達が」
「余計にまずいよね」
「工作員が道路占領したりしてるんだよ」
「洒落になってないよね」
「うん、そうした人達のことはネットではわかってるよね」
「有名だよ、そのこと」
週刊文春では二十年以上前にもう北朝鮮の工作員が基地反対運動に関わっていることが言われていた、主体思想研究センターにいる大学教授がだ。
「これ何だって言われてるよ」
「僕もそれネットで見たし」
「もう有名だよ」
「それが広まることを願ってるよ」
世の人々にというのだ。
「それで沖縄の他のこともね」
「基地以外のことも」
「本当にね」
それこそという返事だった。
「心から思うよ」
「じゃあね」
「そのことネットで言おうかな」
「いいね、ネットだとね」
それこそ一つのことしか偏向しきった報道を繰り返すマスコミとは違ってだ。
「沖縄のこともわかるから」
「いいよね」
「本当にね、マスコミだけだとね」
「沖縄の本当の姿はわからないね」
「絶対にね」
それこそという返事だった。
「基地基地でね」
「他ないみたいだから」
「あの知事さんの胡散臭さもわからないし」
「正義の人じゃないんだね」
「運動家か何かだよ」
そうした人に過ぎないとだ、安座間君は言い切った。
「前は違うことを言ってた気もするしね」
「それが今はだね」
「ああ言ってるし政策もね」
基地以外の他の政策もというのだ。
「ないからね」
「だからだね」
「ああした人を持て囃すのも運動家の人達もね」
その実態を一切報道しないでだ。
「持て囃していてもね」
「何もわからないよね」
「沖縄のことはね、しかし思うことは」
それはというと。
「ああした人達にグルメとかないんだろうね」
「沖縄料理を楽しもうとか」
「そういう気もないんだろうね」
「スパム食べたら死ぬんじゃないかな」
アメリカ軍をあそこまで嫌うのならアメリカ軍から伝わったそれはだ。
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