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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百七十話 ウチナンチューその五

「スパムのもあるんだ」
「沖縄では普通に」
「日本ではスパムバーガー少ないよね」
「うちの学校の食堂にはある食堂もあるけれどね」
 幾つかあるその中にだ。
「日本でバーガーっていうとね」
「ハンバーガーがメインだよね」
「どうしてもね」
「けれど沖縄じゃ結構あるから」
 スパムバーガー、それもというのだ。
「それで僕も好きだよ」
「そうなんだ、アメリカ式の食べ方もだね」
「美味しいからね」
「それで安座間君も食べてるんだ」
「そうなんだ、そして特にステーキだね」
 安座間君はこれを第一としてきた。
「もう分厚いのを何枚もね」
「食べるんだ」
「これがいいよね、それで沖縄の昔からのお料理だとね」
 そちらはというと。
「さっき話した足てびちだね」
「それだね」
「そう、これがね」
「大好きだから」
「これとそーきそばの組み合わせがね」
 それこそという言葉だった。
「僕は好きなんだ」
「そーきそばもいいよね」
「うん、美味しいよね」
「本場のは余計にだね」
「美味しいよ、そしてゴーヤチャンプルも」
 どうも安座間君は沖縄料理の基本を踏まえていると思った、オーソドックスだけれどこれがいい感じだった。
「いいね、ゴーヤがね」
「豚肉と合っていて」
「美味しいんだよね」
「そうだね。というかゴーヤってね」
 僕はこれのことも話した。
「独特の味がしていいよね」
「ゴーヤのよさがわかる?」
「僕好きだよ、身体にもいいんだよね」
「凄くね」
「何かゴーヤーマンっていたけれど」
「あれね」
 こう言うと安座間君も察した感じだった。
「あれ何か外したよね」
「ドラマではね」
 確かNHKのドラマだった、主演の女優さんは僕も好きだ。
「そうだったね」
「実際は結構人気あったよね」
「可愛いってね、少なくともね」
 僕はこうも言った。
「奈良県のマスコットとは比べものにならないよ」
「あの妖怪みたいな」
「そう、あれよりはね」
「あれマスコットなんだよね」
「外見見たら信じられないけれどね」
 僕も最初何だこれはと思った、本気で妖怪かと思った。しかも時計に入る友達みたいなのじゃなくてゲゲゲの方で成敗される側のだ。
「マスコットだよ」
「それも奈良県公認の」
「そうなんだよ、あれがね」
「あれ決めた人どんなセンスしてるのかな」
「知事さんが決めたらしいんだ」
 結構やり手の知事さんとは聞いている。
「それでね」
「マスコットになってるんだ」
「今もね」
「嫌がらせ?」
 安座間君は身も蓋もないことを言ってきた。
「知事さんの」
「県民の人達への」
「そうじゃないの?」
「知事さんが嫌がらせって」 
 県政を任せてくれている県民の人達にだ。
「流石にそれはね」
「ないかな」
「ないよ、少なくともやってることを見ていたら」
 奈良県の知事さんのだ。
「沖縄の今の知事さんよりましだよね」
「まあずっとね」
「そうだよね、僕から見てもね」
 沖縄出身の安座間君が見てもだった。 
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