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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百六十九話 沖縄とはその十四

「だからだ」
「反省がないから」
「そのことからだ」
「その漫画家さん嫌いなのね」
「自分では変わっていないと言っているしな」
 これは絶対に嘘だ、百八十度変わっている。
「それでだ」
「大嫌いなのね」
「最早何かあるとしか思えない」
「そこまで変わったからには」
「完全にな、変節漢だ」
「人は変わるものでも」
「変わる時に何故変わったかを言わないのならな」
 それどころか変わっていないと力説することはだ。
「もうだ」
「変節ね」
「変わり果てた、だからだ」
「もうなのね」
「大嫌いだ、もうあの人はだ」
 あの漫画家さんはというと。
「誰も信じないだろう」
「まあ私も信じてないしね」
「変節をしているからだな」
「何か今も盛んに言ってるけれど」
「それでもだな」
「どう見たって何かおかしいから」
 それでというのだ。
「言ってることが」
「その全てが運動家だな」
「そっちの感じだから」
「信じないか」
「それで好きじゃなくなったの」
「私は同じものを見てだ」
 そうしてというのだ。
「大嫌いになった」
「そうなのね」
「私の場合はな」
「そうなのね」
「自分でおかしいとは思っていないのか」
「思っていないならね」
 それこそとだ、日菜子さんも言った。
「それこそね」
「おかしなことだな」
「どっちにしてもおかしな人よ」
 今のあの漫画家さんはというのだ。
「もう見るべきものないわよ」
「同じ様に言って人が離れている様だ」
「そりゃそうでしょ」
 日菜子さんはそれを当然とした。
「おかしな人からはね」
「人が離れるな」
「まともな人はね」
 そうなるというのだ。
「そうなっていくわね」
「当然の結果としてな」
「そうよね」
「もうあそこまでおかしくなるとな」
「まともな人は周りにはいなくなるわね」
「読者も離れる」
 知人、友人だけでなくというのだ。
「そして最後はな」
「一人ね」
「そうなっていっていくだけだ」
「何か無残な結末になりそうね」
「そうなったのは自分のせいだ」
 その漫画家さん自身のというのだ。
「今のあの御仁はおかしいにも程があるからな」
「というか基地反対派のことを知っていて基地反対って言うなら」
「もうそこにいる過激派と同じだ」
「そうなるわね」
「知っていて言っているならな」
「あの人テロに反対していた筈なのに」
 オウムのそれでだ、それで暗殺されかけてテロに対しては徹底批判を行っていて破壊活動防止法にも賛成していた。僕もこの法律については賛成だ、テロリストに知っている人や僕自身が連中の政治主張がどうあれそのテロで殺されたりしたらたまったものではない。一般市民を巻き添えにしていい理屈なんてない筈だ。 
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