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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百六十話 午後に何をするのかその八

「日本ハムはいいけれど」
「あのチームはいいんだ」
「本社関西にあって昔は東京に本拠地があったけれど」
 それでもというのだ。
「別にいいのよ」
「今は北海道にあるから」
「ええ、ただ最初は札幌ドームって西武ライオンズの球場になる予定だったのよ」
「ああ、第二本拠地になる予定だったんだよね」
 当然第一は所沢球場、今の西武ドームだ。
「そうだったね」
「そう、それがね」
「日本ハムの本拠地になって」
「その時に揉めたけれど」
 急に日本ハムが本拠地にすると言ってそうして西武が抗議したのだ、その時の話を親父が僕に笑って話してくれた。
「結果ね」
「日本ハムのものになったんだよね」
「本拠地も移動してね」
「それが正解だったね」
「北海道に球団が来てくれてよかったわ」
 プロ野球のチームがだ。
「関東にばかり集中していても面白くないし」
「あちこちにあってもいいよね」
「巨人は北朝鮮に行ってね」
「そこは僕も同意だよ」
「私もよ」
 詩織さんも話に入ってきた、この人もアンチ巨人だ。幸いにして八条荘には巨人ファンの人は一人もいない。
「あそこは日本にいなくていいわ」
「北朝鮮が一番似合ってるね」
「体質とか行動がそっくりだし」
「お金のあるなしだけの違いで」
 本当に日本の北朝鮮だ、自称球界の盟主というけれど将軍様の球団とでも言った方がいいだろうにと思う。
「あそこは北朝鮮を本拠地とした方がいいね」
「一番似合ってるyから」
「だから巨人は北朝鮮に本拠地を移動させて」
 そしてというのだ。
「日本ハムはね」
「北海道だね」
「あそこにいて欲しいわ」
「愛すべき北海道のチームだね」
「今はそうなってるわ」
「それでそれでいい」
「そう思うわ、だから本当にシュミレーションでもね」
 北海道の人としてはというのだ。
「鉄道ゲームの方がいいわ」
「やっていて面白いから」
「だからね、旅行でも行くと面白いでしょ」
 北海道はというのだ。
「函館だって札幌だってね」
「うん、いい場所だね」
「そうよね」
 僕と詩織さんで香織さんに答えた。
「何処に行ってもね」
「楽しいよね」
「海の幸も牧場のも畑のもあるし」
「美味しいものばかりで」
「素敵な場所だわ」
「そうした北海道はいいの、あと自然ね」
 香織さんは北海道の自然の話もしてきた。
「キタキツネとかね」
「あとエゾシカとか?」
「ナキウサギもね、まあ熊は怖いけれど」
 ヒグマだ、本土のツキノワグマよりもずっと大型だ。
「大惨事も起こしたし」
「ああ、明治の最初の頃にだね」
「あのお話は北海道では有名なのよ」
 香織さんは目を顰めさせて僕達にヒグマのそうした話もした。 
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