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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十五話 天理教の教会その十

「ちゃんとしてるよ」
「そうでござるな」
「若しもね」
 本当にだ、この場合は。
「日本に銃刀法がなかったら」
「大変なことになっていたでござるか」
「そうなっていたと思うよ」
「日本刀や銃を使った犯罪が多かったでござるか」
「うん、絶対にね」
「武道とは別でござるな」
「武道は何とかなっても」
 使う人の心次第でだ、抑えればいい。確かに空手も人を殺すこともあるけれどそれでもだ。
「それでも刀とか銃はね」
「簡単に悪用出来るでござるな」
「それで簡単に人を殺せるから」
 特に銃はだ、心臓か頭を狙えばそれで終わりだ。
「問題なんだよ」
「そうでござるな」
「だから日本では最初から禁止しているんだ」 
 その使用をだ。
「そうしているんだ」
「そうでござるな」
「忍術でもね」
 手裏剣も忍者刀もマキビシもだ、そして苦無もだ。
「刃物類は駄目なんだ」
「全部木製でござる」
「忍術部でも基本はそうだね」
「そうでござる」
「そうでないと」
 友奈さんがここで言うことは。
「刀は刃を落としていても危ないし」
「鉄でござるからな」
「それを映画の撮影で使って死んだ人もいるわ」 
 このことは本当にあったらしい、本物の感覚を出す為に斬り合いの場面で使ってそうなったという。
「そうしたお話もあったわ」
「だからでござるな」
「刀はね」
「刃を落としてもでござるな」
「危ないのよ」
 実際にというのだ。
「これが」
「そうでござるな」
「だから」
 友奈さんはマルヤムさんにさらに話した。
「気をつけて使わないと」
「危ないでござるな」
「そう、刀はね」
 例え刃を落としていてもだ。
「危険よ、銃刀法がないと」
「本当に危ないでござるな」
「私もそう思うわ、そして」
 友奈さんはマルヤムさんにさらに話した。
「馬鹿な人がそういうものを持ったら」
「大変でござるな」
「刀や銃を持つと」
「下手に使って」
「事故も起こるわ。昔もあったし」
 その事故についてだ、友奈さんは暗い顔で話した。
「通り魔が」
「さっき僕が話したね」
「お母さんが危うく襲われかけたの」
「えっ、そうなの!?」
「五百メートル位前で起こって」
 その通り魔による事件がというのだ。
「慌てて傍にあるお店に入って」
「難を逃れたんだ」
「そうなったこともね」
「危なかったね」
「私が生まれる前にね」
「じゃあ若しお母さんに何かあったら」
「私産まれてなかったかもね」
 こう僕に話してくれた。 
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