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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十五話 天理教の教会その八

「剣道でも何でもね」
「空手もでござるな」
「そう、そしてね」
「忍術もでござるな」
「スポーツでもそうだね」
「どんなスポーツでも」
 それこそとだ、マルヤムさんも応えた。
「屑はいるでござるな」
「そう、幾らそのスポーツが得意でもね」
「心ない輩はいるでござる」
「武道でもそうで」
「忍術も同じでござるか」
「忍術も人間がするから」
 だからだ、人間は美醜両方を備えている生きものだからだ。
「悪い奴もいるよ」
「心の鍛錬を怠っている輩が」
「いるからね」
 どうしてもだ。
「もうそういう奴は仕方がないよ」
「成敗するだけでござるか」
「結局そうなるよ」
 本当にこれが答えだ。
「犯罪を犯しているならね」
「警察に突き出すでござるな」
「流石に日本の刑務所での脱獄は」
 それはとだ、僕は考えてマルヤムさんに話した。
「幾ら忍者でもね」
「無理でござるな」
「相当に堅固だから」
 このことには定評がある、そして刑務所の中は看守の人達からしてみれば案外平和な場所とのことだ。
「まずね」
「脱獄出来ないでござるか」
「だから悪い忍者はね」
「警察に通報か、でござるな」
「捕まえて」
 そうしてだ。
「警察に突き出すといいから」
「そうなるでござるか」
「まあ忍者が警官なら」
 僕はふとこの場合を考えて言った。
「好都合だけれどね」
「それは最高でござるな」
「うん、忍者と警官はね」
 あと軍人もだ。
「正しいことの為に使えるならね」
「忍者になるかいがあるでござるな」
「探偵とかもね」
「推理ではなく捜査でござるな」
「そちらに使えるから」 
 このことは警官と同じだ。
「最高の組み合わせだね」
「要は使う人の心でござるな」
「そうだね、忍術も」
「他の武道と同じでござるな」
「剣道なんて竹刀を使うから」
「暴力を振るう奴が持ったら」
 それこそとだ、友奈さんも言ってきた。
「大変ね」
「実際に生徒をそれで殴りまくる教師もいるし」
「完全に暴力の道具ね」
「そうしたことも使う奴もいるから」
 これこそ典型的な力だけ鍛えて心を鍛えていない奴だ、もうそれだけで武道をする資格がないと言える。
「心がけ次第だよ」
「何でもそうね」
「忍術も然りで」
「忍術が悪いんじゃなくて」
「そう、悪いのはね」
「使う人ね」
「そう、ただ忍術は体術でね」
 それでともだ、僕は話した。
「使う方に限界があるけれど」
「手裏剣とかよね」
「幾ら武器としては、でも刃物だし」
 このことは変わらない、どうしてもだ。 
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