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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十五話 天理教の教会その六

「使ってたらしいね」
「それが現実ね」
「少なくとも主な武器かっていうと」
「違ったそうね」
「あれを投げたり武器に使うなら」
 主な武器にだ。
「鉛筆とかお箸とか」
「ああいうのの方がいいかも知れないわね」
「そうみたいだよ」
 現実は時として残酷でそれは忍術においてもだ。
「武器として使うなら」
「鉛筆とかは確かに」
「突き刺したら強いよ」
 先が尖っているだけにだ。
「かなりの凶器だよ」
「そうよね」
「そっちの方が強いから」 
 手裏剣よりもとだ、僕は友奈さんにも答えた。
「むしろ」
「お箸の方が強いのならでござる」
 マルヤムさんは首を傾げさせつつ僕に言ってきた。
「フォークやナイフもでござるか」
「うん、多分ね」
「手裏剣よりも強いでござるか、そういえば」
「そういえば?」
「拙者手裏剣を投げることは教わったでござるが」
 それでもという返事だった。
「穴の掘り方や道具としての使い方の方をでござる」
「教わってきたんだ」
「そうだったでござる、あと手に持って戦うことも」
 そうした使い方もというのだ。
「ナックルみたいにでござる」
「ああ、殴る為の」
「そうした武器みたいにでござる」
 まさにというのだ。
「使うことも教えてもらったでござる」
「そうした使い方もあるね」
「紐に巻いて持つ時に怪我をしない様にして」
 実際に星型の手裏剣に紐を巻く仕草もして話してくれた、本当にそうした使い方を教わっている仕草だった。
「そしてでござる」
「殴るんだ」
「結構威力があるそうでござる、ただしでござる」
「やっぱりサバイバルツールみたいにだよね」
「使う方がメインでござる」
「やっぱりそっちだね」
「あれは武器としてはでござる」
 どうにもという返事だった。
「今一つ以上でござる」
「僕がさっき話した理由で」
「道具でござるな」
 そちらがメインだというのだ。
「正直に言ってでござる」
「そうだよね」
「苦無にしてもでござる」
「ダガーだからね」
 短刀だ、ナイフと言ってもいいだろうか。
「結局のところは」
「漫画やゲームみたいな超絶武器ではないでござる」
「あくまで牽制用の武器だね」
「それに過ぎないでござる」
「やっぱり戦う存在じゃないってことだね」
「左様でござる、スパイでござるからな」
 要するにだ、忍者は今で言うそれだ。ヒーローといってもジェームス=ボンドといったところである。
「目立ったバトルはないでござる」
「そこがゲームとかと違うし」
「暗殺もするでござるよ」
 このことはスパイらしくだ。
「毒を使って、ただしでござる」
「毒の調合とかは教わってないね」
「ないでござる」
「そんなの教えないよね」
「忍術の基本の一つとのことでござるが」
「犯罪だからね」
 実際に毒を使ったらだ。 
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