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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十五話 天理教の教会その四

「実際にね」
「少ないでござるな」
「やっぱり隠れるものだから」
 マルヤムさん自身が言う通りにだ。
「だからね」
「あまり背の高い人はいないでござるな」
「漫画やゲームでも小柄が基本ね」
「やはりそうでござるな」
「人間以外にホビットがなっていたり」
 あとフェアリーだったりもする、忍者やシーフという職業は隠れるという性質上小柄の方がいいというのは間違いない。
「するから」
「小柄第一でござるな」
「そうだと思うわ」
「だから一六〇以上はでござる」
「いらないのね」
「そう思っているでござる」
「若しそれ以上大きくなったら」
 一六〇以上にというのだ。
「どうするのかしら」
「その時は仕方ないでござる」
「大きいなら大きいなりに」
「やっていくでござるよ」
 その忍術をというのだ。
「そうしていくでござる」
「そうなのね」
「小さい方がいいことは確かでござるが」
「大きくなっても」
「やっていくでござるから」
 このことは決めているからだというのだ。
「だからでござる」
「そのままなのね」
「やっていくでござる」
「じゃあ」
「その時はその時でござる」
 マルヤムさんは微笑んでまた友奈さんにこう言った。
「隠れて、駆けて忍んでいくでござる」
「忍術を続けて」
「そうしていくでござる」
「本当にそのことは絶対なのね」
「拙者にとっては。子供の頃忍者を観て惚れたでござる」 
 笑顔での言葉だった。
「テレビで、そして漫画で」
「ええと。テレビって」
 僕はマルヤムさんのその熱い言葉にふと気になることを感じたのでそれでマルヤムさん自身に尋ねた。
「どんな番組かな」
「日本を紹介していた番組でござった」
「その番組で忍者が紹介されていたんだ」
「それで何と恰好いいのかと思ってでござる」
「日本の漫画を読んで」
「そしてゲームもしたでござる」
「忍者が出ているゲームを」
「何と恰好欲で神秘的で強いのかと」
 こうしたことを思ってというのだ。
「それで、でござる」
「自分も忍術をやってみて」
「今もしていてでござる」
「これからも」
「そう考えているでござる」
 例え背が望みより高くなってもというのだ。
「是非共」
「そうなんだ、あと忍術マレーシアでもやっていたよね」
「忍術の道場が実家の近くにあるでござるから」
「そこでなんだ」
「学んでいたでござる」
「その道場誰がしてたのかな」
 さっきの話が気になってマルヤムさんにこのことも尋ねた。 
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