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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十五話 天理教の教会その三

「その娘はこれからね」
「どうなるかでござるな」
「天理の方の学校に行くか」
 それかだ。
「八条学園に残るか」
「どちらかでござるか」
「そうなんだ」
 その辺りはだ。
「その娘はこれからね」
「どうなるかでござるか」
「そうなるよ、あとあの教会の奥さんの妹さんがマジックの奥さんなんだ」
「駅前の喫茶店の」
「そうなんだ」
 友奈さんに話した。
「そのせいかマジックの娘さん達と教会の娘さん達それぞれそっくりだから」
「従姉妹同士だから」
「うん、しかも同じ三姉妹同士で」
 まだこの人達には特徴があった。
「年齢も似た感じだし」
「そっくりなの」
「どの人達も小柄でたれ目で童顔でアニメ声で」
 このことまで同じだ。
「本当に似ているんだ」
「小柄でござるか」
「三人と三人、六人共ね」
 従姉妹同士でこうなる、これは何かの縁で姉妹で三人姉妹のお母さんになったのだろうかとも思っている。
「背は大体一五〇位だよ」
「一五〇となると」
「実際小柄だね」
「そう言っていいでござるな」
 マルヤムさんもそうだと答えてくれた。
「拙者より低いでござる」
「マルヤム今どれ位なの?背は」
「一五四でござる」
「そうなの」
「確かに低いでござるが」
 それでもとだ、マルヤムさんは友奈さんに答えた。
「こう言っては目糞鼻糞になるにしても」
「その人達よりは高い」
「実際にそう思ったでござる」
「そういうことね」
「もっと背が高くなりたいでござる」
 これがマルヤムさんの願いだった。
「一六〇は欲しいでござる」
「一六〇なの」
「それ位は」
 是非にというのだ。
「欲しいと思っているでござる」
「そう言われると私も」
 友奈さんは大体一五七位か、女の子だと普通位の背丈だろうか。
「一六〇位はね」
「欲しいでござるな」
「ええ、一六五あれば」
 それこそというのだ。
「言うことないわ」
「拙者一六〇以上となると」
「いいの」
「そこまではいいでござる」
 高くなりたくないというのだ。
「忍術に支障が出るでござるから」
「忍術は隠れるものだから」
「だからでござる」
 それでというのだ。
「出来るだけでござる」
「一六〇で止まって欲しい」
「若し高くなっても」
 それでもというのだ。
「それでいいでござる」
「忍術の為に」
「長身の忍者は少ないでござるな」
「いることはいても」 
 それでもというのだ。 
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