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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百五十三話 最後のお素麺その十二

「それでも」
「真実を言うのなら」
「恥ずかしくないわね」
「そうだよね」
 それでどうして恥じる必要があるのか、真実には疚しいことは何一つとして存在しないからだ。
「どう考えても」
「真実を言ってもわからないのなら」
「わからない方が駄目だね」
「ことの真偽を見抜けないなら」
 それこそだ。
「愚かだから」
「そうだね、それこそがね」
 まさにだ。
「愚かだね」
「ええ、本当にね」
「そんな人もいるしね」
 世の中にはだ。
「残念だけれど」
「そうした人は仕方ないわ」
 真実をこと細かに詳しく話してもわからない人はだ。
「もうね」
「そうだね、そんな人は仕方ないけれど」
「わかる人はわかるから」
「ことの真実を」
「言うべきよ」
 その真実をだ。
「胸を張って」
「それが一番いいんだね」
「世の中ではね」
「嘘は幾ら言っても嘘で」
 それに過ぎなくてだ。
「真実を言えばそれが晴れる」
「真実に勝てる筈がないわ」
「そうだね、剣道とかの起源もね」
 どうも日本文化に集中している話で時々中国やアメリカの文化でも言われる、そしてソメイヨシノなんかもそうだ。
「桜の木まで及ぶから」
「桜の木?」
「そうなんだ」
 マルヤムさんに答えて話した、今は皆でデザートの西瓜を食べているけれどこのお野菜の季節もそろそろ終わりだ。
「そちらもね」
「起源が言われているでござるか」
「訳がわからないよね」
「桜はヒマラヤ起源でござろう」
 マルヤムさんは植物学の見解から述べた。
「確か」
「そうなんだけれどね」
「それでもでござるか」
「ソメイヨシノの起源がね」
「あの桜は接ぎ木で増える筈でござるが」
「そうなんだけれど」
 僕はまたこう言った。
「これがね」
「起源は自分達にとでござるか」
「言うんだよ」
「おかしなことでござるな」
「他のものの起源以上にね」
「調べればわかることでござる」
 マルヤムさんははっきりと言った。
「他のこと以上に」
「ソメイヨシノなんて有名だからね」
「そうでござるよ」 
 何時出て来たのかそして繁殖の仕方がというのだ。
「すぐにわかるでござる」
「普通に考えたらね」
「つまり普通でないでござるな、言っている人達は」
「そうなんだ」
 僕はマルヤムさんにこうも話した。
「どう考えてもね」
「だから厄介でござるな」
「うん、まあ言ってる人達は一緒だよ」
 他の起源のこともだ。 
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