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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百四十八話 イルカその九

「東の方に集中していて」
「キャンベラとかシドニーとか」
「首都のメルボルンとか」
 全部東の方に集中しているというのだ。
「インド洋沿岸は本当に」
「人が少ないですか」
「そう」
 実際にというのだ。
「あちらは」
「そういえば西の方は」
 僕にしてもだ。
「聞かないですね」
「海路もそう」
「じゃあそっち側は」
「かなりいるかも知れない」
 その未確認生物達もというのだ。
「人が少ないのに広いから」
「そうした地域だからこそ」
「東であれだけいる」
 数多くの未確認動物の発見例があるというのだ。
「それでだから」
「西になると」
「ひょっとしたら」
「そうですか」
「だから一度行ってみたいけれど」
「エリザさんはそちらに行かれたことは」
「実はないの」
 オーストラリア人でもというのだ。
「済んでるところもどっちかっていうと東寄りだし」
「だからですか」
「そう、西の方には」 
 どうしてもというのだ。
「行ったことがない」
「だから一度、ですか」
「行ってみたい、それでひょっとしたら私も」
「未確認動物にですね」
「会えるかも知れない」
「会えたらいいですね」
「出来れば大人しいのに」
 こう言うのだった。
「巨大カンガル―だったら怖いから」
「三メートル位あるそれに」
「モアとかも怖い」
 もう絶滅した飛べない鳥だ、駝鳥みたいに大地を速く走っていたかなり大型の鳥類だ。オーストラリアにいたのだ。
「襲われそう」
「そういえばドラえもんにも出てました」
 ドラえもんとのび太君が絶滅したり絶滅しそうな生きものを集めて新しい島を創ってそこに移住させていた、この作品ではそうした自然に対する切実な考えが出ているところも素晴らしいと思う。
「モアは」
「あの青いネコ型ロボットの漫画に」
「はい、それでのび太君襲ってました」
 危うく食べられそうになっていた。
「物凄い場面でしたね」
「そんなことまでしてたの」
「はい、あの漫画は」
「面白いと思っていたけれど」
「そうしたお話もあるんです」
「モアが出る漫画も」
「色々なお話がある漫画ですから」
 だから日本を代表する漫画になったと思う、藤子不二雄先生は本当に偉大で素晴らしい漫画家さんだ。
「そうしたお話もあって」
「ためになるのね」
「読んで損はしません」
 それも絶対にだ。
「恐竜が出たりもしますし」
「映画でもありましたわね」
 ジョーンさんが恐竜と聞いて言ってきた。
「二作位」
「うん、最初の作品にね」
 のび太の恐竜だ、記念すべき最初の劇場版ドラえもんだ。
「あと恐竜が進化した人達が出たり」
「竜の騎士でしたわね」
「あれもいい作品だったよ」
 色々な面から色々と考えさせてくれる作品だった。
「観てよかったってね」
「思える位に」
「いい作品だよ」
「そうですのね」
「今話して思い出したよ」
 そのドラえもんの素晴らしさをだ。 
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