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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百四十六話 たこ焼きその四

「たこ焼きだね」
「あれが第一ですわね」
「色々料理の仕方はあるよ」
 日本ではだ」
「本当にね」
「お刺身、唐揚げ、酢だこ、茹で蛸にとですわね」
「おでんにも入れるしね」
 これもある。
「中華でも洋食でもね」
「使いますのね」
「うん、けれどね」
 第一はだ。
「やっぱりたこ焼きかな」
「そちらですわね」
「あれで一番食べられているよ」
「何といいましても」
「関西じゃあちこちにお店があるし」
「この八条町でも」
「手軽に食べられるから」
 本当にこれに尽きる。
「だからね」
「私達にしましても」
「これから食べるよ」
「わかりましたわ」
 こう話してだ、僕達はそのお店に向かった。そしてお店着くとだ。三人でたこ焼きを注文してだった。
 食べてみた、するとエリザさんは一個食べてから言った。
「美味しい」
「お気に入りですね」
「ここのお店のが」
「そうですか、ただ」
「ただ?」
「エリザさん今一個食べましたね」
 丸ごとお口の中に入れた。
「そうしましたね」
「熱いかどうか」
「熱くないですか?」
「私こういうのは平気だから」 
 お口の中が熱いのはというのだ。
「別に」
「だからですか」
「熱いけれど平気」
 そうだというのだ。
「特に」
「そうなんですね」
「そう、これに」
 熱いたこ焼きに加えてというのだ。
「冷えたビール」
「お酒は冷えたものですね」
「そう」
 その通りという返事だった。
「何といっても」
「熱いたこ焼きに冷えたビールですか」
「これで何十個もいける」
「では百個は」
 ジョーンさんは半分ずつ食べながらエリザさんに尋ねた。
「如何でして?」
「たこ焼き百個」
「どうでして?」
「食べられたら食べたい」  
 これがエリザさんの返事だった。
「けれど実はたこ焼きは」
「そうですわね」
「小さい」
 このことも手軽さの一因だ。
「けれど実は」
「生地が、ですわね」
「結構お腹が膨れる」
「お好み焼きと同じで」
「百個食べようと思ったら」
 エリザさんが言うには。
「ラガーマンかレスラーか」
「そうした人達ですわね」
「ああした人達なら食べられる」
「日本ですと力士さんですわね」
「スモウレスラー」
 英語も出た、そういえば相撲の起源がどうとかいう話を聞いたけれどそれは古く飛鳥時代の頃からだ。もっと前かも知れない。 
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