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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百四十六話 たこ焼きその五

「あの人達なら」
「食べられますわね」
「けれど私は」
 エリザさんはこうも言った。
「小さいし」
「だからですね」
「多分百個は無理」
 そこまで食べられないというのだ。
「残念なことに」
「百個食べられましたら」
「食べたいけれど」
 それでもというのだ。
「無理」
「そうですのね」
「自分で思う」
「それは私も」
 ジョーンさんは自分のことをここで言った。
「無理ですわね」
「そうよね」
「おそらくですが」
「百個は無理」
「そうですわね」
「けれど好きなだけは食べられる」
 百個は無理でもというのだ。
「お腹一杯」
「それは出来ますわね」
「ビールと一緒に」
 これは忘れてはいなかった。
「それか焼酎」
「日本のお酒ですわね」
「あれも合う」
「ですわね、確かに」
「今度たこ焼きどんどん食べながら」
 そのうえでというのだ。
「ビールか焼酎」
「どちらかを飲む」
「それか両方か」
 ビールも焼酎もというのだ。
「飲む」
「お酒はどっちでもいいのでして?」
「いい、まずはたこ焼き」
 これがありきというのだ。
「私は今そう思って食べている」
「たこ焼きを」
「こんなに美味しいものがある国は」
 それこそというのだ。
「日本だけ」
「恐ろしいお料理ですわね」
「蛸も美味しい」
 ブツ切りにしたそれもというのだ。
「とても」
「ですわね」
「もう一皿食べて」
 そしてというのだった。
「そうしようか」
「では私も」
「美味しいから」
 もう一皿というのだ。
「食べて」
「そうして」
「また別のところに行こう」
「それがいいですわね」
「たこ焼きを食べて次に行くところは」
 僕は二人にこのことを尋ねた。
「一体」
「水族館」
 エリザさんは一言で答えてくれた。
「須磨の」
「ああ、あそこですか」
「バスあるから」
 神戸のバスもあれば八条バスもある、八条鉄道のある駅から全国に展開しているバスである。
「それに乗って」
「そしてですね」
「行こう」 
 その須磨の水族館にというのだ。
「今度は」
「それでは」
「学園の中の水族館もいいけれど」
 八条学園の中もだ、動物園と植物園も実は世界屈指の規模だ。 
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