夢幻水滸伝
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第四十二話 西国統一その七
「こちらからお願いするつもりでした」
「そうでごわしたか」
「勿論貴女達にもです」
美鈴と、純奈、雪路にも声をかけた。
「お願いします」
「はい、それではです」
「そっちにも励ましてもらうばい」
「やらせてもらうよ」
「三人共政も出来るでごわす」
北原も太宰にこのことを話した。
「それぞれ得手不得手の分野もあるでごわすが」
「そこも考慮します、ですが」
「それでもですね」
美鈴が応えた。
「必要とあれば」
「不得意な分野もお願いします」
「わかっています、内政ならば」
「全てです」
「お願いします」
「それでは」
太宰も美鈴に応えた、そのやり取りが終わってから綾乃が再び言った。
「ほなとりあえずは東海と北陸に備えながらな」
「そちらに兵を移動させつつです」
「内政してこか」
「そうしましょう、そしてその内政も」
「警察とか用意してやな」
「それぞれの分野に秀でた星の者をです」
彼等をというのだ。
「迎え入れてです」
「働いてもらおか」
「後々のことも考えまして」
「日本、太平洋、そして世界のやな」
「全ての内政を考えてです」
今からそうしてというのだ。
「そうした人材を迎え入れましょう」
「先の先を考えてやな」
「それが政ですね」
「その通りや、太宰君ほんましっかりしてるわ」
「宰相ですので」
それ故にとだ、太宰は綾乃に笑みを浮かべて答えた。
「これ位は出来ねばと常々思っています」
「それでやな」
「そうした人材を揃え」
「内政で力をつけてやな」
「日本統一を行い」
「ひいては太平洋をやな」
「統一しましょう」
とりあえずここまで進もうというのだ。
「是非」
「ほなな」
「それとですが」
さらに言う芥川だった。
「外交ですが」
「外交か」
「我々はそちらはです」
「専門の人おらんな」
「ですからこちらもです」
「人材必要か」
「そう考えていますが」
こちらはというと。
「実は治安、鍛冶、農業、財政、林業、建設の人材は見付けています」
「その六つはか」
「港湾なら彼がいますし」
太宰はここで又吉を見た。
「商業は中原君がいます」
「二人やな」
「ですが外交になりますと」
「おらんか」
「はい、少し」
「そこが問題やねんな」
「日本では見ません」
そうだというのだ。
「逆に言えば先の六つはです」
「おるねんな」
「はい、確かな人材が」
そちらを司る星の者がというのだ。
「あと鉱工業や教育もですね」
「そっちも人材必要やな」
「内政全般はもういますし」
「弥生ちゃんな」
「内政はとかくです」
「人材が必要か」
「通信も欲しいですし」
そちらもというのだ。
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