夢幻水滸伝
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第四十二話 西国統一その六
「それを星の奴にさせたいんやな」
「そうなのです」
「内政やったら弥生ちゃんもおるけど」
ここで彼女の名前を出した中里だった、今彼女は都の街に出て街の道の整備の陣頭にあたっている。
「あの娘は町やら田畑とかの方が得意やしな」
「はい、治安も出来ますが」
「専門やないからか」
「ですから」
それでと言うのだ。
「ここで警察、そして武器を修理しよりよい武器を造る鍛冶もです」
「そっちの人材も入れてくか」
「そう考えています」
「おるんやな、日本に」
「そちらの人材も」
「ほなすぐにか」
「彼等に人をやり」
太宰は中里に大河の流れの様に淡々と述べていった。
「そうしてです」
「こっちの陣営に入れてやな」
「働いてもらいます」
こう中里に話した。
「是非共」
「そうか、ほな九州の内政もしていって」
「東海と北陸のことも進めて」
「そしてやな」
「内政をより優れたものにします」
「国がどんどん変わるな」
「そうしなければです」
それこそと話す太宰だった。
「我々は勝ち抜けません」
「日本で、そして太平洋で」
「はい、ですから」
「どんどん人を入れてやな」
「変えていくのです」
国そのものをというのだ。
「そうしていくのです」
「それは軍もやな」
「新しい装備を入れ編成も常にです」
「みなおしていくか」
「具足も、術の力が入った具足等もです」
「開発してくか」
「それは鍛冶の人材を加えてからですね」
こちらのことはというのだ。
「武器もそうしていきましょう」
「わかったわ」
「何か大きくなってきましたね」
二人の話を聞いて又吉が唸って言った。
「私達は今関西に入ったばかりですが」
「はい、国は常に動いていますので」
太宰は又吉にもすぐに答えた。
「それで、です」
「この様に大きくですね」
「変わってもいっています」
又吉にも話した。
「時には大きく」
「そうなのですか」
「それで貴方達にもです」
「はい、内政にもですね」
「働いてもらいます、暫くは戦もないでしょうから」
「内政にですね」
「励んで下さい、又吉君は港です」
そちらをというのだ。
「主にお願いします」
「港を築きそして既にある港を整える」
「そうお願いします、船を造る場所や漁港もです」
貿易港だけでなく、というのだ。
「そちらもお願いします」
「わかりました」
「又吉君はそちらも出来ると聞いているので」
「あちらでも海で生まれて暮らしてきて今も水産科です」
そちらにいるからとだ、又吉は太宰に応えて話した。
「ですから」
「それではお願いします」
「わかりました」
「おいどん達もでごわす」
北原も言ってきた。
「政に参加させてもらうでごわす」
「是非共」
これが太宰の北原への返事だった。
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