夢幻水滸伝
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第四十二話 西国統一その五
「その大半を東に向かわせましょう」
「東海、北陸にはどれだけの兵を用意するんや」
「最低でも十二万、最大で十四万を考えています」
「十四万か」
「はい」
それだけだというのだ。
「十四万の兵をそれぞれ南北に分けてです」
「向かわせるか」
「東海と北陸にそれぞれ」
「そうしてやな」
「一気に攻めてです」
「東海と北陸も併呑するか」
「そうしましょう」
まさにと言う太宰だった。
「次は」
「九州の後はそっちか」
「そうなります、ただ再び申し上げますが」
「戦はやな」
「次です」
政、この場合は外交のだ。
「そうなりますので」
「そうか、ほな戦の用意はしてもやな」
「まずは動かないで下さい」
「そうするな」
「それとですが」
さらに話す太宰だった。
「西国は東海、北陸以外は統一しましたが政はです」
「これからやな」
「そして我々はやがて日本全土、太平洋全てを治め」
「世界もやな」
「治めることになりますので」
だからだというのだ。
「政特に内政を充実させる必要がありますので」
「人が必要か」
「はい、内政はです」
まさにというのだった。
「今以上に充実させなければならないので」
「内政をする官吏を増やすか」
「そして動かす星の人も」
彼等もというのだ。
「増やしていきたいです」
「星の奴か」
「まだ日本にはどの勢力にも属していない星の人を増やして」
そしてというのだ。
「内政をよりです」
「充実させて」
「より素晴らしい国にします」
まさにというのだ。
「ですから」
「星の奴を入れてくか」
「そうしていきます」
「そうか、内政か」
「治安や鍛冶等ですね」
太宰は中里に具体的な例を話した。
「そうした分野をです」
「治安か」
「警察組織の導入を考えています」
「警察な」
「はい、これまでは軍で街を回って山や海の賊を成敗していましたが」
「それをか」
「はい、これからは警察によってです」
その彼等によってというのだ。
「街や村の治安を守り賊達もです」
「倒すか」
「軍は軍として使うべきですね」
「ああ、正直治安とかに兵を割くとな」
その分とだ、中里はその軍を預かる者として太宰に応えた。
「戦、それに災害の後での救助とかにな」
「人が減っていてですね」
「辛いもんがあるわ」
「だからです」
「治安は治安でか」
「警察を置きたいです」
「そしてその長やな」
中里は自分達の世界の警察のことを考えて述べた。
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