夢幻水滸伝
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第三十九話 熊本城孤立その十三
「遊ばれると思うで」
「それは楽しみですね」
「伊予でも球場造るか」
「スポーツも産業になるからですね」
「レジャーな、あっちの世界で言う」
「そちらも興す為にですか」
「やっていこうな」
野球等のスポーツを広めることもというのだ。
「そうしたことも」
「それでは」
「何かほんま政の話ばっかりやな」
中里は野球から政の話になってまた述べた。
「スポーツもそうなるんか」
「国を豊かにしよ思たらや」
「そうしたのも産業にあるか」
「そや、そうなるわ」
実際にというのだ。
「そやからや」
「政で考えられるか」
「後々太平洋統一したら野球とか蹴球とかで大会開いてな」
「そっちでもやな」
「産業にしてな」
「銭が動いてか」
「国としても儲かるわ」
少なくともそうした風に話を持って行くというのだ。
「内政基盤を整えて交通も流通も確かなものにしてな」
「それからか」
「スポーツも産業にしてな」
そのうえでというのだ。
「儲けてくで」
「何でも産業になるな」
「その通りや、日本を統一してもな」
「そうした産業を出来るか」
「内政を整えてからな」
段階を踏む必要があるというのだ。
「太宰とも話してくわ」
「やっぱり内政はあいつやな」
「ああ、出た考えを確かなものにするんやったらあいつや」
「あいつのお陰でうちの内政はどんどん進んでいってるしな」
「内政は何ていってもあいつや」
太宰が第一だというのだ。中里が言う通りに。
「そやからな」
「あいつはうちに欠かせへんか」
「そこまでの奴や」
「そやな」
「今の僕等への補給も統括してるのはあいつやし」
「ほんまにあいつおってこそのうちやな」
「あいつは戦の場には出ん」
完全な文官である、常に都にいてそこで宰相として関西の内政を取り仕切っているのだ。常に細部まで見て。
「そやけど言うなら首相兼官房長官兼蔵相兼内相としてな」
「最後は今の日本にはないな」
「例えやからいいやろ」
内相も話に入れたことはというのだ。
「太宰がそこまで凄い奴やってことや」
「内政は綾乃ちゃんもしてるし弥生ちゃんもしてるけどな」
「統括はあいつがしてるからな」
内政のこともというのだ。
「ほんまあいつがうちの宰相でよかったわ」
「今も補給は万全やしな」
「夏目が九州の補給を大宰府から確かに仕切れるのもな」
「太宰が近畿、四国、山陽、山陰の物資を的確に送ってくれるからやな」
「そや」
まさにその為にというのだ。
「そやからや」
「そうやな、あいつの存在大きいな」
「あいつおらずしてうちはないか」
「そこまでの奴や」
実際にというのだ。
「今から鳥鍋を食うけそその鍋もや」
「あいつがものを的確に送ってくれるし銭もな」
「用意してくれてるからや」
「それで九州でもものを買ってるからな」
この場合は食材である、関西は補給で後方から物資を送ってもらっているが占領している現地でも物資を調達しているがそれは購入によってなのだ。
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