サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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食料売り場にて
住民1:「食料〜!食料くれ〜!」
住民2:「これからは何でも食い放題だ〜!」
”食料を均等に配布する”と放送を流し
シャッターを開けると、
100人近くの住民達が食料を求めて
乱入してきた。
カツラ:「えぇ〜住民の皆さん。
只今より食料の配布を行います。
うちのスタッフが受け付るので、
皆はレジに並んで、、」
住民3:「酒だ酒だぁ〜!!」
住民4:「やっほーぅ!」
住民5:「何でも俺のもんだー!!」
カツラが呼びかけるも、秩序の崩壊した今、
住民達は一目散に散らばり食料を手にした。
サトシ:「カツラさん!街のみんなは
俺たちの話を聞いちゃいません!」
ヒロシ:「このままじゃ館内が
メチャクチャだ!」
ヒカリ:「でも、中にはちゃんと
並んでる人も居るわ!」
約100人の内、20人程度の人は
館内の様子を見て困惑しながらも
しっかりとレジに並んでいた。
ヒカリ:「あたし、レジやってくる!」
カツラ:「ヒカリちゃんとマリナさんはレジ、
サトシ君、ヒロシ君、タケシ君は
食料を籠に入れて2人のもとに
届けるんじゃ」
サトシ:「カツラさんはどうするんですか!?」
カツラ:「ワシか?、、ワシはここに残る」
サトシ:「そんな!」
カツラ:「皆、課せられた任務を忘れるな。
ワシの事は気にせんでよろしい」
ヒカリ:「カツラさん、、」
マリナ(人の居ないここが一番安全だもの)
カツラ:「皆、、無事を祈る」
サトシ:「カツラさん!」
ヒロシ:「サトシ!冗談かましてる
カツラさんに構ってる暇は無い!」
タケシ:「サトシ急ごう。こうしてる間にも、
俺たちの差し伸べる手を待っている
人たちがいるんだ」
タケシに引っ張られ、サトシは買い物かごを
持たされ人混みに連れて行かれた。
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