夢幻水滸伝
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第三十七話 肥後へその八
「お肉中心の美味しいお料理を安く食べられるわ」
「そうなんやな」
「あそこもええで」
「こっちの世界でも日本の重要な軍港は五つやったな」
瑠璃子は横須賀の話まで出たところで話を軍港ということでまとめにかかった、それは戦略の話であった。
「そやったな」
「この佐世保に舞鶴、呉、横須賀に」
「大湊やな」
「合わせてこの五つやったな」
「うち等の世界と一緒や」
軍港の名前と場所はとだ、瑠璃子は三人にも話した。
「要するに」
「そやな」
「それで関西はそのうちの三つを手に入れた」
「これは大きいな」
「それで正岡さんは土佐にでかい貿易港を築くつもりやな」
由香はこちらの港の話もした。
「そうらしいな」
「神戸みたいな港やな」
紗枝はこの世界でも賑やかなこの港町のことを思った、実際に関西は堺と神戸の二つの貿易港から莫大な利益を得ている。西日本だけでなく他国とも貿易を行っててそれがかなりの利益を生み出しているのだ。
「あそこに置くんやな」
「ここやったら何といっても長崎やな」
雅美はこれから行く港のことを思った。
「あそこになるな」
「何ていってもな」
「九州やとあそこやな」
「それと琉球やな」
「日本は港多いわ」
四面を海に囲まれているだけにというのだ。
「それで軍港も貿易港も多い」
「水軍の港に困らんで商売も出来る」
「そういうことやな」
「国内の商売も出来るしな」
そちらの為の港も多いというのだ。
「ほなやな」
「そうした港も手に入れて」
「よおさん商いしてそっちでもガンガン儲けてくんやな」
「日本はな、まあうち等は傭兵やから」
ここでこんなことも言った瑠璃子だった。
「次の雇ってくれるとこは日本の勢力とは限らんけどな」
「今回の契約は日本統一まで」
「そこから先はわからんわ」
「まだ決まってないわ」
それは一切というのだ。
「これからや」
「次は何処に雇ってもらえるか」
「売り出しも必要やしな」
「ほんまわからんわ」
「まあ日本に雇ってもらったらそれでよし」
紗枝は笑って言った。
「その前にどっかからええ話があったらそっちに行く」
「そういうことやな」
「それが傭兵や」
「お金の為に働く」
「気楽な根無し草や、けどな」
今度は由香が笑って話した。
「流石にめっちゃ怖い氷帝さんや雷帝さんのところは行きたくないけどな」
「あそこはな」
「あそこ反抗した領民の粛清とかするしな」
「どっちも」
「あれは出来んわ」
雅美の今の笑顔はいささか苦笑いであった。
「粛清とかは」
「うち等の仕事は戦と政やしな」
「その二つは存分に出来るけれど」
「粛清とかはな」
そうしたことはと四人で話した。
「無理や」
「お門違いもええとこや」
「他の人に頼むわ」
「あと欧州もな」
瑠璃子はこちらの地域のことにも言及した。
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