八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百三十九話 雨のバイク部その十三
「本当に」
「そうだよな、だからな」
「それが寂しいんだ」
「ちょっとな、まあ学校じゃあるからな」
この八条学園の食堂にはある、けれど人気はお好み焼きの方があるのは関西だからだろう。
「いいけれどな」
「そっちで食べてるんだ」
「時々でもな、じゃあな」
ここまで話したところでだ、一年の練習が終わってだった。
二年の練習になった、ここで僕達は練習をはじめた。二年生のシュートのそれを。
そして部活が終わってから下校しようと思ったらだ、メイド服姿のテレサさんと渡り廊下でばったりと合った。
それでだ、僕はテレサさんにすぐに尋ねた。
「まだ部活?」
「もう終わりよ」
黒地のロングスカートのメイド服と白いエプロンそれにカチューシャの典型的なメイド服の格好でだ、テレサさんは僕に答えてくれた。
「今は跡片付け中でね」
「メイドの部室を出て?」
「お掃除のモップが一つ壊れて」
それでというのだ。
「貰いに行くの、職員室までね」
「そうだったんだ」
「ええ、今からね」
「こっちはもう終わったよ」
僕位はバスケ部の話もした。
「今ね」
「そうみたいね」
「これから帰るところなんだ」
まだ雨が降っている外に顔をやって話した。
「今からね」
「そうなのね」
「それでテレサさんも」
「お掃除が終わって着替えたらね」
それでというのだ。
「帰るわ」
「そうするんだね」
「だからよかったら」
テレサさんから僕に言ってきた。
「一緒に帰らない」
「八条荘まで」
「そうしてくれる?」
僕の顔を見上げての言葉だった、視線と視線がぶつかtった。
「今日」
「じゃあ」
特に断る理由もなくてだ、僕も答えた。
「普通科の一年生の下駄箱で待ってるね」
「悪いわね、じゃあね」
「そこでね」
「すぐに戻るから」
テレサさんは僕ににこりと笑って言ってだった、すれ違う形で前に進んでそのままモップを貰いに行った。そして僕は。
二年生の下駄箱で靴を履き替えてそれからだった。一年生の下駄箱のところで待った。すると十分もしないうちにだった。
制服姿のテレサさんが来てだ、こう僕に言ってきた。
「お待たせ」
「あれっ、早いね」
「いえ、待ったでしょ」
「いやいや、もっとかかると思ってたよ」
実際にそう思っていた、それでこう言ったのだ。
「それがだから」
「いや、あれからモップ取ってね」
「それでお掃除したよね」
「いや、もうそれがね」
お掃除を続けるつもりがというのだ。
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