サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
492
謎の女性:「さっき私は、昨夜のシンジとの
一件を見させてもらったと言ったな。
、、その時、お前さんはエアームドの攻撃を
受けようとした」
サトシ:「、、、」
謎の女性:「その一瞬、私の水晶には
お前さんの心から感じる歪みが映ったのさ」
サトシ:「俺の、心の歪みが?」
謎の女性:「水晶を通すとその歪みは本来
人に憑依した存在を表すのだが、
映ったのは一瞬、、。あのお嬢ちゃんが
銃を撃った時、消えちまった」
サトシ:「ヒカリが銃を撃った時か、、」
謎の女性:「だから私は今日お前さんを呼び、
昨夜と似た状況を作り出した。
お前さんの中にいる正体がどのような存在か
確かめる為にね、、まぁ、理由はそれだけ
ではないが」
サトシ:「そうだったんですか、、。
でも何で俺に、、」
謎の女性:「理由は分からん、、。
だが、二階でお前さんを霊視した時、
邪気は全く感じられんかった」
サトシ:「じゃあ、俺は大丈夫なんですか?」
謎の女性:「はっきりとは言いきれんが、
憑依された時の発言や行動を見ると
邪な存在ではないのは確か。
むしろ、お前さんを守ってくれる存在に近い」
サトシ:「俺を守ってくれる、、」
謎の女性:「だが安心は出来ない。
いくら悪意が無いと言えど、
このまま憑依が続くとお前さんの魂は
もう一つの魂と同化し、お前さんが
お前さんで無くなる可能性もある。いづれは
憑依を解かねばならない」
サトシ:「!!」
謎の女性:「2つの内、どちらかの魂が
その体を支配する、或いは
融合し新しい存在となる、、、」
サトシ:「そんな、、」
謎の女性:「、、まぁ、準備次第じゃ
条件を満たしてもう一つの魂を
呼び起こさずとも、今ここで私が
除霊してやっても良いが、、どうするかね?」
サトシ:「、、、」
女性の話によると、バトルをしなくても
除霊の準備次第で憑依を
解除出来るとの事であった。
その話にサトシは、、
サトシ:「俺は、、今のままで大丈夫です」
謎の女性:「、、ほう。
何か理由があるのかい?」
サトシ:「いや、何て言うか、、、
今の俺には、必要な気がするんです、、、。
もう一つの魂が、
俺にそう言ってるような気がして、、」
少し微笑むサトシを見て、女性は
ため息をつくと一旦奥の部屋に行き、
何かを持ってきた。
ページ上へ戻る