サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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謎の女性:「これを持って行きなさい」
サトシ:「、、これは?」
謎の女性:「結界石だよ」
サトシ:「結界石、、」
女性は透き通った藍色をした、
紐付きの結界石をサトシに渡した。
謎の女性:「憑依されて自分の精神を
保てないままじゃ、シルフと
やり合えないからねぇ、、。
倒れた挙句、記憶が無いんだろ?」
サトシ:「それは、、」
謎の女性:「目を閉じて、手を出しなさい」
サトシ:「あ、はい、、」
サトシが目を閉じると女性は隣に座り、
結界石を握ったサトシの
手を握り言霊を唱えた。
謎の女性:「我と汝の間より、
三魂の誓いを契約せん」
サトシ(、、あれ?)
謎の女性:「内より照らす閃火よ、
身を清めし流水よ、
安らぎ与えし宿り木を紡ぎ
護を現す三魂を創らん。
我が掌に招来し、
放つ神力とその導きによりて
彼の心魂を守り給え」
サトシ(なんだ、、この人、ちゃんとした
詠唱が出来るんじゃないか、、)
謎の女性:「ポルカノルカソルカオドルカ哈!」
サトシ(あっ)
謎の女性:「、、目を開けてよろしい」
女性が手を離すとサトシは目を開けた。
サトシ:「あの、、今のは?」
謎の女性:「ちょっとしたおまじないさ。
、、これでお前さんがこの先戦闘中に
憑依されても倒れる心配は無い、、
記憶を失う事もな」
サトシは結界石を見つめた。
謎の女性:「あと、これも」
スッ(白い霊石)
サトシ:「これは、、」
謎の女性:「それも、
私が作った霊石の一つさ、、。
あのお嬢ちゃんにつけてやると良い」
サトシ:「ヒカリに?」
謎の女性:「いつかきっと役に立つ。
そんな気がしたんでね」
サトシ:「役に立つ、、か。
ちなみに、この白い石はどんな意味が
あるんですか?」
謎の女性:「教えてやっても良いが、
お前さんには分からないかもね」
サトシ:「え?」
謎の女性:「いつかきっと、お前さんにも
分かる時が来るさ。ちゃんとした
ご利益もあるからね」
サトシは気になったが深くまでは聞かず、
霊石のついたもう一つのペンダントを
ポケットにしまった。
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