八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百三十八話 忘れられないものその十一
「悪くはないね」
「雇う方はどうかだし雇われてもね」
「困る?」
「あからさまに駄目駄目だから」
テレサさんは僕以上にあの妖怪執事に辛辣だった、メイドさんの目から見ればそう見えるらしい。
「だからね」
「雇われたくないんだ」
「さっき義和が言ったけれど結構切れやすいし」
もっと言えばすぐに狼狽する、憎めないキャラだけれど欠点が多いのは間違いないことだろう。
「どうにもね」
「そうしたご主人様になりそうなんだ」
「あの主人公や猫や蝙蝠はいいわ、眼鏡の女の子もね」
「じゃあ兎は」
もう一人の主人公の眼鏡の女の子と一緒にいる宇宙服を着ている兎のことも聞いた。
「どうかな」
「滅茶苦茶切れやすいから」
あの執事以上にというのだ。
「だからね」
「雇われたくないんだ」
「もっとね」
「成程ね」
「切れて銃乱射するでしょ」
「当たった試しないけれどね」
出たら毎週一回は切れてる感じだけれど本当に一発も当たった試しがない。銃の腕は間違いなくかなり悪い。
「そんなご主人様嫌よ」
「やっぱり」
「暴力、セクハラはね」
こうした類はというのだ。
「絶対にお断わりだから」
「メイドさんも大変だね」
「大変よ、雇い主次第だから」
「メイド喫茶だとお店次第」
「そうそう、というかメイド喫茶って」
このお店の話にもなった。
「日本がはじまりらしいね」
「そうよ、メイドはイギリスだけれど」
それでもという返事だった。
「あれは日本からよ」
「そうだよね」
「よくあんなの考えたわね」
「ううん、メイドって日本じゃ萌え要素でね」
それでだ、関西だと大阪の日本橋が有名だ。そして日本で一番有名なのは何といっても秋葉原だ。
「人気があるから」
「だからなのね」
「うん、ああしたお店も出来たんだ」
「そうなのね」
「コスプレでもあるしね」
こちらでも人気がある。
「アニメでも結構出て来るしね」
「というかやたら出るわよね」
「うん、否定しないよ」
もっと言えば出来ない、アニメを三作見ていると絶対にメイドが出て来ると言っていい位だからだ。
「もうその萌えの第一だからね」
「そこまでメジャーだから」
「そう、出て来るから」
やたらとだ。
「漫画でもライトノベルでも出るから」
「それもやたらと」
「だからメイド部もあるんだ」
八条学園高等部もだ。
「テレサさんもいるね」
「そうなのね」
「うん、それでね」
某はテレサさんにさらに話した。
「結構賑やかな部活だよね」
「部員も多いし活動も活発よ」
「人気もあるんだ」
「そうなのね」
「萌え要素なんだよ、日本では」
メイドさんはだ。
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