八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百三十八話 忘れられないものその十二
「お仕事ではあっても」
「愛でる存在ということで」
「そうそう、本当にね」
お仕事ではあってもだ。
「そうした風なんだ」
「何かいやらしいことは」
「それはね」
僕も返答に窮した、そう言われると。
「まあね」
「何か言いにくいみたいね」
「言いにくいよ」
実際にだった、こうした話は。
「こうしたお話は」
「そうなのね」
「だから言わないで欲しいだけれど」
メイドさんについてのこうした話題はだ。
「親父も好きだしね」
「現在進行形で」
「親父はとにかく漁色家だから」
とかくだ、女の人と遊ぶことについては好色一代男も真っ青という位の女遊びっぷりなのだ。
「メイドさんのコスプレの人達ともね」
「人達なのね」
「わかるよね」
「凄くね」
「他のコスプレも人達だから」
一度に三人四人だ、何でも酒池肉林ハーレムこそがこの世の楽しみらしい。とんでもないことに。
「そんな人だから」
「メイドさんもなのね」
「コスプレでね」
時には本職の人達ともだ。
「遊んでるよ」
「豪快なお父さんね」
「困ったことにね」
心からこう思っている。
「どうしたものかなって思っても」
「それでもなのね」
「遊びは親父に御飯だから」
「みたいなものなの」
「そうなんだよ」
実際にだ。
「だからもう親父については」
「そうしたことなので」
「言わないよ」
そんなことはとうの昔に諦めている、親父の遊びは一族の総帥さんも仕方ないと言って笑って言う位だ。
「僕もね」
「そういうことね、しかし義和もね」
「僕も?」
「メイドさんに興味があったらね」
その時はというのだ。
「何時でも来てね」
「うん、じゃあね」
こうした話を二人でしてだった、僕達は登校した。そしてこの日も部活で気持ちよく汗をかいた。
第百三十八話 完
2017・5・1
ページ上へ戻る