| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百三十八話 忘れられないものその八

「僕も」
「それ位あったら充分よ」
「高いんだ」
「高いわよ、そりゃ松方さん程じゃなくても」
「僕は背が高くて」
「日本人もね」
 全体がというのだ。
「背が高いわよ」
「そうなんだね」
「ええ、あと日本人痩せてるわね」
「それはよく言われるね」
 国民全体で肥満度指数はかなり低いとのことだ、このことは食生活が大きく関係しているとのことだ。
「肥満してる人は少なくて」
「全体的にすらりとしてるわね」
「結構色々食べてるけれどね」
 お肉も甘いものもだ、僕もどちらも好きだ。
「ステーキとアイスクリームとか」
「太る組み合わせっていうのね」
「よく食べてるよ」
 何でもベーブ=ルースはどちらにも目がなかったらしい、そういえば写真のこの人は中々立派な体格だ。
「日本人も、けれどだね」
「どっちもアメリカだけれど」 
 ステーキもアイスクリームもだ。
「痩せてるわよ、日本人」
「それも健康的にっていうんだね」
「そう、北朝鮮はね」
「いや、あの国は違うじゃない」
 北朝鮮については僕はすぐにこう言った。
「一人だけ滅茶苦茶太ってて」
「贅沢三昧でね」
「他の人達は食べるものがないから」
 あの将軍様だけが太っていてだ。
「痩せてるんだよ」
「まああそこはね」
「うん、また違うから」
 痩せてるとかそうした問題じゃない。
「餓えてるから」
「そういうことね」
「うん、健康的な生活じゃなくて」
「食べるものがないっていうのは」
「また別だよ」
「そうね、つまり日本は」
 そんな極端な例と違ってだ。
「ちゃんとしたのを食べてるってことね」
「身体にいい」
「そうなるわね、アメリカ人の太ってる人は」 
 よくテレビとかにも出て来るし巷でも言われている様なお腹が冗談抜きに膝まで垂れさがっている位太っている人はだ。
「カロリ―高いのばかり食べ過ぎて運動もしないから」
「あそこまで太るんだね」
「運動も大事だけれど」
「ステーキやアイスクリームだけじゃなくて」
「食生活全般がでしょ」
 カロリーが極端に高くてというのだ。
「甘いものはとことん甘いし」
「その肉料理も」
「ハンバーガーなんか」
 アメリカの食べものの代名詞ともなっているこの料理もというのだ。
「日本のなんかね」
「うん、よく小さいって言われるよ」
「巨大だし」
「それを何個も食べて」
「カロリーだってね」
「違うから」
「日本のハンバーガーとはね。ピザなんか」
 今度はこの食べものの話だった。
「分厚くて具も多い」
「それでその分カロリーも高い」
「そういうのばかり食べてるから」
「あそこまで太るっていうんだね」
「そうよ、アメリカはまたね」
「極端だね」
「最近中国とかメキシコ、ブラジルとかも凄いらしいけれど」
 アメリカは何といってもというのだ。
「あんなのばかりだと」
「あそこまで太るのも」
「相当運動しないと」
 それこそというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧