| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十六話 長崎攻めその五

「やっぱりな」
「当然って言えば当然か」
「そや、けれどほんまにな」
「自分の予想ではやな」
「連中が関わってるわ」
 この世界を救うことにというのだ。
「そうなってるわ」
「成程な」
「出て来たら強いからな」
「僕等星のモンやないとやな」
「勝てるもんやない」
「こっちの世界の普通の連中では無理か」
「神具と元々備わってる力でや」
 その二つでというのだ。
「僕等は連中とも戦えるけどな」
「それがやな」
「この世界に元からおる人には無理やねん」
「神具も使えへんし力もやな」
「そんなにないからな」
 術を使うことが出来て武芸も鍛えられるがだ。
「僕等とは」
「そや、どうして僕等にそんな力がこっちの世界ではあるかまだわからんけどな」
 このこともとわかっていないというのだ。
「それでもな」
「巨人を倒せるだけの力は僕達しかないんやな」
「そや、それならわかるな」
「巨人が出て来たらやな」
「倒す、それで出来たらな」
「連中のことを調べるんやな」
「そうするんや」
 こう中里に話した。
「どんな連中かな」
「倒しても屍消えるんやったな」
「モンスターみたいにな」
「あのモンスター倒したらお金とかになるのもな」
 このことについても言う中里だった。
「不思議やな」
「あれはこの世界の仕様みたいやな」
「そうしたモンスターもおるってことやな」
「そや、あとこっちの世界の生態系を考えるとな」
 それはというと。
「モンスターも必要や」
「食物連鎖か」
「最低限でもな」
 人間に危害を加えない程度にというのだ。
「必要やねん」
「ニホンオオカミと同じやな」
「その通りや、ニホンオオカミおらん様になって日本の生態系もおかしなってる」
 具体的に言うと草食動物が増え過ぎているのだ、ニホンオオカミという天敵がいなくなってそのせいでだ。
「それと一緒や」
「生態系が狂って田畑荒らすんやな」
「モンスターに家畜襲われたらあかんけどな」
「生態系を狂わすのはやな」
「あかん」
 それはそれで駄目だというのだ。
「それもまた愚や」
「そういうことか」
「それとモンスターを軍勢に入れる方法もある」
 芥川はこうしたことが出来ることも話した。
「それもな」
「それもあるか」
「そや、獣使いがそれ出来るからな」
 狂暴なモンスター達を家畜として使役することがというのだ、この場合は軍勢に入れて戦力にすることだ。
「出来たら退治するよりな」
「軍勢に加えてくべきか」
「狂暴なモンスターも軍勢に入れたらな」
 そうすればというと。
「強い味方になる」
「頼もしい味方やな」
「猛獣もな」
「そういうことやな」
「東南アジアとオセアニアとか中南米がそういうの強い」
 獣を使役して戦力として使うことがというのだ。
「連中はそこも注意することや」
「モンスターも敵か」
「それも大勢おるで」
 数も多いというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧