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夢幻水滸伝

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第三十話 壇ノ浦の戦いその十三

「こっちは赤木柄や」
「接近戦用の武器やな」
「名刀や、ただ基本はな」
「弓使いか」
「凄いで、ほんまにな」
「船も沈めるか」
「一撃でな」
 矢のそれでというのだ。
「しかも腕前は百発百中や」
「流石と言う位の強さか」
「星の人間だけあってな」
「それだけの強さか」
「それがいきなり来るからな」
「要注意やな」
「そや、若し一撃が来たらな」
「その時は僕の出番になるか?」
「自分の鬼切か千鳥の放つ気か雷ならな」
 これまでの幾つかの戦で勝ちを収める要因となったそれを放てばというのだ。
「その一撃も弾き返せる」
「そやからか」
「頼めるか、船を沈められるわけにはいかん」
 芥川はその目を鋭くさせて中里に問うた。
「それで」
「勿論や」
 即答だった、しかもそこに淀みは全くなかった。
「ほなやらせてもらうわ」
 こう答えてだ、中里は三笠の艦橋から艦首に出た。そのうえで前から来ようとしている九州の艦隊を観た。
 その木造で帆の船の艦隊を見てだ、中里は言った。
「昔ながらの船やな」
「ついこの前まで我々もそうだったでおじゃるよ」
 供としてすぐ後ろにいる夏目が答えてきた、
「それが変わったでじゃる」
「この鉄甲船にやな」
「そうでおじゃるよ」
「また急に変わったんやな」
「幕末と日露戦争位の違いでおじゃる」
 その変化はというのだ。
「こちらの世界ではそうしたこともあるでおじゃる」
「そういうことやな」
「そしてでおじゃる」
「弓矢の神具はか」
「中里氏の言われる通りにおじゃる」
「物凄い威力か」
「本当に鉄の船でもでおじゃる」
 一撃を受ければそれこそというのだ。
「撃沈でおじゃる」
「まさに大砲か」
「それ位の威力でおじゃる」
「それやから僕がやな」
「防いでもらうでおじゃる」
 中里が彼の刀から放つそれでというのだ。
「麿でも出来るでおじゃる」
「あれやな、弓矢はどんどん放てる」
 飛んで来る矢は一本とは限らない、連射という訳だ。
「僕だけで手が足りんかったらか」
「麿もでおじゃる」
 中里と同じく剣から気を放てる彼もというのだ。
「働かせてもらうでおじゃる」
「わかったわ、ほなな」
「二人で戦うでおじゃるよ」
「わかったわ、それとな」
「それと?」
「九州の神星は五人やったな」
 それでというのだ。
「その五人がな」
「全員神具を使うでおじゃるからな」
「総出で遠距離攻撃もか」
「有り得るでおじゃる」
 今は結界と風を出すことに専念している美鈴以外はというのだ。
「それででおじゃる」
「防いでくか」
「さもないとでおじゃる」
 ここで防がねばというのだ。 
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