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ヘタリア学園

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第六千六百五十八話  エスとエム

第六千六百五十八話  エスとエム
 フランスはオーストリアさんにむっとしたお顔で言いました。
「サド侯爵のサドでマゾッホのエムでかよ」
「エスエムです」
 まさにそれだと答えるオーストリアさんでした。
「そうなっています」
「嫌な話だな」
「それは作家さんに言われて下さい」
「サド侯爵は俺も知ってるさ」
 自分の国民だっただけにです。
「よく覚えてるぜ」
「大変な人生を送られた方でしたね」
「かなりの部分自業自得だったけれどな」
 当時の倫理観に徹底的に反抗してナポレオンも直接こいつを投獄しろと言った位の人だったのです。
「そうだったぜ」
「マゾッホさんは違いましたが」
「その辺り時代の違いだな」
「同じ十九世紀の方ですが」
「革命の頃とその後でもな」
 ただしサド侯爵は十八世紀生まれです、お二人は今は並び称されていますがその人生は正反対のものだったみたいです。


第六千六百五十八話   完


                2017・11・8 
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