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夢幻水滸伝

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第二十五話 五騎星その一

           第二十五話  五騎星
 中里達三人は太平洋の他の星達と別れた、それぞれの面子は自分達が行きたい場所に向かった。
 三人は自分達のクラスに戻っていく、だがその時に。
 中里は笑顔でだ、芥川と綾乃にこう言った。
「悪い連中やなかったな」
「そやろ」
 芥川は笑顔で彼に応えた。
「連中とは今は敵でもな」
「それでもやな」
「悪い連中やないからな」
「戦が終わったらか」
「もうや」
 それでというのだ。
「仲間になれるわ」
「そうなんやな」
「別にな」
 そうだというのだ。
「わだかまりなくな」
「そうした感じやな」
「ああ、そやから後のしがらみは考えずにな」
「勝敗を決してか」
「太平洋を統一してや」
「太平洋を治めるか」
 その全体をとだ、中里は言った。
「そうするんやな」
「そや、まあ太平洋はそうしてやってく」
「それで地盤を固めてか」
「あっちの世界の統一に向かうけどな」
「問題はロシアとインドか」
 中里は眉を厳しいものにさせて彼等のことに言及した。
「そうなるか」
「あと欧州か」
「そっちもや」
 この地域もというのだ。
「あそこには五人おる」
「神星がか」
「神星の奴は十八人やろ」
 芥川は中里にこのことも話した。
「そやろ」
「太平洋に十人、インドとロシアに三人」
「そして残り五人がな」
「欧州におるんか」
「そや」
 その通りだというのだ。
「そうなるんや」
「成程な」
「五騎星やったな」
 綾乃が言ってきた。
「あっちは」
「そや、三極に四智に六武にな」
「五騎か」
「そうした分け方でな」
「欧州は五騎が全員おるんか」
「そうやねん」
 芥川は綾乃にも話した。
「あそこはな」
「そのこともわかったわ」
「それでな」
 さらに話す芥川だった。
「一つ思うことは」
「それはか」
「欧州は欧州で群雄割拠の状況でな」
 それでというのだ。
「今は五騎士同士でも戦ってる」
「何処も一緒やな」
「それで欧州は欧州で戦いの中にあるわ」
 そうした状況だというのだ。
「ほんまにな」
「そうなんか」
「ただ、騎士や」
 芥川は中里にこのことを話した。
「騎士道があってな」
「正々堂々と戦ってか」
「それであっちも民衆には危害を加えてない」
「それはええことやな」
「というか星の奴で一般市民も巻き添えにする戦争してるのはロシアとかインドだけや」
「アメリカや中国もしてないか」
「そうした星の奴はおらんからな」
 だからだというのだ。 
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