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夢幻水滸伝

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第二十四話 神星達の出会いその十三

「私も同じです」
「そういうことやな」
「はい、気をつけてはいます」
「訛りは別に気にせんでもええやろ」
「それはそうですが」
 それでもとだ、リーは中里に応えた。
「訛りはない様にして」
「そうしてか」
「普通に会話をしたいので」
 それでというのだ。
「気をつけています」
「そうなんやな、まあ自分がそう思うんやったらな」
「訛りをですね」
「あらためていくとええわ」
「そうしていきます」
「その様に」
 リーは中里に微笑んで応えた、そしてだった。今度は綾乃が今集まってる十人に笑顔でこんなことを言った。
「この十人で今度遊ばん?」
「遊ぶとは」
「うん、カラオケ行ったりしてな」
 綾乃はシェリルに笑顔で話した。
「そうしてな」
「皆で楽しく」
「そうして遊ばん?」
 こう提案するのだった。
「仲良くなってきたし」
「これから戦うのに」
「あっちの世界のことでしかもその後は仲間になるやん」
「だからなの」
「こっちの世界ではずっとこのままでええんちゃう?」
 シェリルにも笑顔で話す。
「別に」
「それはまた随分と」
 シェリルはここまで聞いてこう言った。
「器が大きいことね」
「そやろか」
「いい考えだけれど私にはとても」
 無表情な感じの顔だが目に困惑を見せて話した。
「考えつかなかったわ」
「そうやったん」
「ええ、流石は三極星の一つかしら」
 あちらの世界ではというのだ。
「懐が広いわ」
「うちは別にそんなん」
「器が大きいとそこでそう言うわ」
「そうなん」
「ええ、けれどいい考えなのは確かだから」
 シェリルは微笑んでだ、綾乃に話した。
「賛成よ」
「ほなカラオケ行こうか」
「スタープラチナがいいわね」  
 アレンカールはカラオケと聞いてこの店を話に出した。
「あそこお酒美味しいし」
「ええな、まあお店の娘横浜負けてたら不機嫌やけど」
 店のカウンターの後ろには横浜の試合状況がリアルで実況されていて周りはベイスターズグッズで飾られている。
「サービス自体はええしな」
「だからあたいも好きなのよ」
 アレンカールは芥川に笑って話した。
「いいお店よね」
「清潔な感じでカラオケの曲も多いし」
「ええ、あそこに行きましょう」
 一緒に行くのならというのだ、シェリルは綾乃に完全に同意していた。
「十人でね」
「ほなな」
 こうしたことを話してだ、そのうえでだった。
 十人はカラオケ等に行って親睦を深めていくことを約束した、今は敵同士でも絆は出来ようとしていた。


第二十四話   完


                 2017・7・1 
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