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夢幻水滸伝

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第二十四話 神星達の出会いその十

「その豊かになった日本を手に入れてあげるわ」
「太平洋全部もやな」
「統一したらしたでまた内政だけれど」
 今度は全域を見たそれを行わなくてはならないというのだ。
「まずは豊かにしておくことよ」
「こっちもやな」
「そうよ。うちもそうするし」
「こっちは戦いつつ内政せなな」
 芥川は冷静に状況を見て述べた。
「どの勢力も統一してるしな」
「そやな。うちはまだ西日本の大半位や」 
 綾乃が芥川のその言葉に応えた。
「九州、それに東国が残ってるわ」
「沖縄とかな」
「沖縄は九州の勢力にあるんやな」
「そや、勿論あそこも手に入れる」
 沖縄もというのだ。
「そのうえでの日本統一や」
「そうなるな」
「ただな」
「ただ?」
「うちは星の奴が多い」
 芥川は綾乃にこのことも話した。
「他の勢力に比べてな」
「日本は」
「どの勢力もそれぞれ神星がおってな」
 中南米以外は二人ずつとなっている。
「他の星は見事に均整が取れてて二十人ずつ」
「合わせて八十人か」
「あとモンゴルとかカナダとか韓国とか台湾にもな」
「星の子がおってか」
「それでや」
 そうしてというのだ。
「うちは全勢力で三十人位、神星は三人」
「それにまだ勢力に入ってない子もやな」
「おるからな」
 だからだというのだ。
「星の奴は多い」
「人口や国力では劣ってても」 
 他の勢力と比べてかなりと言っていい、どの勢力もそれぞれ日本の何倍もの人口と国力を持っている。
「星の奴の数は圧倒してる」
「人材やな」
「それがあるからな」
「人材で勝つか」
「そうしてくしかない」
「そういうことか」
「実際自分等は神星三人」
「それは大きいな」
 メルヴィルもトウェインもこのことを指摘した。
「二人と三人はちゃう」
「それも全くな」
「おまけに極星と智星と武星が一人ずつ」
「そのバランスもええ」
 羅と施も言う。
「こっちは武星や智星ばっかりや」
「正直それも脅威に思ってるわ」
「我々は決して貴方達を侮ってはいません」
「むしろまず全力で叩くべきを見ているわ」
 リーとシェリルは三人に直接告げた。
「だからまずは」
「貴方達と考えています」
「日本はいい場所にあるしね」 
 アレンカールは日本の地理的な場所のことも話した。
「小さくても人口と国力は一国では相当だしね」
「言うけどまだまだ伸びる国やで」
 芥川は目を鋭くさせてアレンカールに返した。
「一国で超大国になれるわ」
「うちもそう確信してるで」
 綾乃も言う。
「あっちの世界の日本は資源も多いしな」
「浮島も多いしな」
 中里もこのことは知っていた、そうして言うのだった。
「そこからの資源もあるし」
「そういうのを存分に使ったらな」 
 それでとだ、芥川は中里に話した。 
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