夢幻水滸伝
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第二十四話 神星達の出会いその八
「好きでもありません」
「そやからから」
「お願いします。何かを自慢する人は」
どうしてもという口調での言葉だった。
「そこから進歩しないので」
「鼻が高くなってか」
「悪い意味で科挙の官僚の様にはなりたくないです」
「ああ、中国のあれか」
「はい、勉学が全てか」
「それはちゃうわ」
芥川もあっさりと返した。
「それで決まるんやったら世の中ほんま楽や」
「左様ですね」
「何かを出来ることの一つに過ぎん」
「そうです、ですから」
「自分はか」
「そうしたお話はしたくありません」
こう言うのだった。
「どうにも」
「わかったわ、ほなもうせんわ」
「そうして頂けると何よりです」
「私はG組」
ここでシェリルも言ってきた。
「ちなみにモンスター使いであらゆるドラゴンを使える」
「ドラゴンをかいな」
「二十匹は同時に使える」
こう中里に話す。
「私の友達」
「ドラゴンを、ってのは凄いな」
「他のモンスターも使えるけれど」
それでもというのだ。
「ドラゴンが一番好き」
「強いしな」
「そのこともあって」
「そうか、二人はそうした職業か」
「あと私ターリャと同じクラス」
エカテリーナの軍師である彼女と、というのだ。
「あの娘いい娘」
「クラスイメイトとしてはか」
「そう、優しくて気さくで剽軽」
そうした性格だというのだ。
「とてもいい娘」
「確かあの娘もロシア人やな」
「そう」
その通りという返事だった。
「二人共ロシア人」
「ロシア人気質は暖かいっていうけど」
「二人共いい娘。ただ敵になると」
「容赦せんか」
「無慈悲の極み」
そうしたタイプの敵だというのだ。
「対するには脅威。だから」
「それでか」
「私達も太平洋を統一して」
そしてというのだ。
「その力で対するつもり」
「私達が太平洋の盟主になります」
リーも言ってきた。
「この神機星である私と」
「神間星の私が」
シェリルもここで自分の星を言う。
「太平洋を統一して巨大な勢力圏を築いて」
「まずは印露枢軸を制します」
「そうするか、しかしな」
「貴方達がですか」
「統一する、楽しみにしておくんや」
中里はリー達にも不敵な笑みで返した。
「勝ったるで」
「では太平洋の盟主を決定するのは」
「戦場でやな」
「そうですね、五つの勢力でとなりますね」
リーは自分達だけでなく中里達、アメリカ組、中国組それに中南米の盟主であるアレンカールも見て言った。
「太平洋の覇権を争いますね」
「そうなるわね、しかし」
アレンカールはここで中里達を見て笑って言った。
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