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夢幻水滸伝

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第二十三話 神星の者達その十

「それを合わせたら七割はいくやろ」
「人口とか資源もか」
「そやからな」
「まずは太平洋の統一か」
「それを目指すんや」
「日本を統一してやな。あと」
 今度は綾乃が言ってきた、今は綾乃を中心、彼女から見て右手に中里左手に芥川がいて廊下を進んでいる。
「太平洋の神星は十人やな」
「そや、僕等三人にや」
 芥川は神星の話もした。
「東南アジアとオセアニアに一人ずつでな」
「そっちも連合してるな」
「そや、そしてアメリカと中国に二人ずつおって」
 そしてというのだ。
「中南米に一人」
「合わせて十人か」
「東南アジアとオセアニアは四智星でな」
「後は六武星やったな」
「そうなってるわ、それで十人や」 
 その組み合わせでというのだ。
「それで欧州には五騎星や」
「欧州は全員そっちか」
「英仏独伊西に一人ずつおる」
 欧州の五騎星達はそうだというのだ。
「その連中も互いに統一戦をしてる最中や」
「そうした状況か」
「それで僕が考えてるのはまず太平洋を統一してな」
 そうしてというのだ。
「ロシア、インドに向かう」
「あの連中か」
「あの連中は覇権を剥き出しにしてる」
「あっちの世界を統一するにしてもか」
「特に野心的でな」
「他の勢力をどんどん攻めてるか」
「そうしてるからや」
 だからこそというのだ。
「まずはな」
「あいつ等か」
「全力でぶつかってそして倒す」
 その彼等をというのだ。
「そうするわ」
「星の力と太平洋の国力で」
「太平洋は星の奴も多い」
 こちらの力も備えているというのだ。
「神星は十人、天地人合わせて百三十人位や」
「二百十六人のうちのか」
「それだけおるからな」
「その力も使ってやな」
「一気に倒す、連中は幾ら強くてもな」 
 それでもというのだ。
「それだけおるとか」
「しかもこっちには技術もある」
 太平洋にはというのだ。
「アメリカは特に技術があるからな」
「アメリカの技術も入れてか」
「そっちも相当に強くなるからな」 
 このこともあってというのだ。
「相当に強くなる」
「数と国力、技術も使ってか」
「押し潰す、連中が強いならな」
 それならというのだ。
「それ以上の力で倒すだけやな」
「正面からか」
「そうや、連中に策は通じん」
 芥川はそこまで読んでいた、彼等のことを。
「下手な策はその軍師に見抜かれるし女帝と雷帝もそういうのは見抜くらしい」
「頭もええか」
「そうした奴等にはな」
「より強い力でか」
「ねじ伏せる、それしかない」
 だからだとだ、芥川は中里に話した。
「もうな」
「それでか」
「倒してくで」
「力でやな」
「そうしていくわ、太平洋を統一して」
 そしてというのだ。
「後はな」
「国力を整えてやな」
「それが出来る状況ならな」
「そうしてか」
「ロシア、インドを攻める」
「それでメソポタミアも北アフリカもか」
 そうした地域もとだ、中里は芥川に問うた。 
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