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夢幻水滸伝

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第二十一話 地の星達その二

「それぞれの種族で下着の形も微妙にちゃうな」
「尻尾がある種族も多いしな」
「うちでもそうやしな」
「そうした種族の下着は後ろに穴があるやろ」
「尻尾を出す穴がな」
「あとそうした下着を作る技術があるんやな」
「そやで」
 まさにというのだ。
「あっちの世界やとな」
「色々な技術が混ざってる世界やな」
「そやな」
「ゴムもあるしな」
 錬金術や科学から生み出されたものだ、それであちらの世界にはゴムを使ったものも多くあるのだ。
「そこはこっちの世界とちゃうな」
「昔のな」
「そやな、ほんまに」
「しかし、女の子の下着もそのままか」
 この世界のブラジャーやショーツだとだ、中里はそこに感じるものがあってそれで言うのだった。
「さっき面白いって言うたけどな」
「実際に面白いな」
「ほんまにな」
「ちなみに水着もあるから」
「そっちもか」
「うちもあっちの世界やと色々水着持ってるわ」
 綾乃は水着の話をにこにことして話した。
「ワンピースにビキニにな」
「綾乃ちゃん泳ぐの好きやったんか」
「いや、泳ぐのあまり得意やないで」
「それでもかいな」
「水着は持ってるねん、ファッションや」
 それで持っているというのだ。
「うちはな」
「そやねんな」
「こっちの世界では学校の競泳水着以外は二つ持ってるだけやけど」
「二つあったら充分ちゃうか?」
「青いワンピースと白のスカートになってるビキニとな」
 その二つだというのだ。
「それだけ持ってるわ」
「そんであっちの世界やとか」
「十四持ってるで、下着も二十セットあるわ」
「下着めっちゃ多いな」
「実は下着集めるの好きで。こっちの世界でもよおさん持ってるわ」
 言わなくていいことをだ、綾乃はにこにことしながら自分から話した。
「ほんまにな」
「そやねんな」
「そうやで」
「何かあっちの世界のことまだまだ知らんな」
 中里は下着の話も聞いてだ、このことを自覚した。
「勉強が足らんな」
「勉強してもわからんこともあるわ」
 芥川は考える顔になった中里に話した。
「さらに聞いたり実際に見てな」
「よりよくわかっていくんか」
「そういうもんや、浮島の話もあっちの世界での下着や水着のこともな」
「聞いてか」
「わかるもんや、それでこれでわかったな」
「ああ」 
 実際にとだ、中里は芥川に答えた。
「ほんまにな」
「そういうことでな、ほな二年の連中に会いに行くで」
「わかったわ、そういえば今のうちの勢力は二年や一年の奴多いな」
 星の者でとだ、中里はこのことを言った。
「そやな」
「そうやろ、天のモンよりもな」
「そうなってるな」
「それで結構会う奴多いからな」
「そうやな」
「まずはA組に行こうか」
 二年のこのクラスにというのだ。
「そうしよか」
「さて、誰に会うかやな」
 中里はやや期待して言った、そしてだった。 
 そのA組に入った、するとそこには中原と正岡がいた。中原は濃紺のブレザーとグレーのズボンの制服で背は一七〇程の少し太った外見で髪の毛は黒く短い。やや丸い顔をしている。正岡は黒髪を後ろで束ねている面長の顔だ。制服はグレーの七つボタンの制服である。その二人を見てだった。 
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