仮面ライダーエグゼイド バグ技 仮面ライダープロット
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第3話「解き放つJoker」
「最近、クロニクルのプレイヤーも減って来たな。」
プロットは呟く。
「まあ、俺達が消しているのが結果として出始めたんじゃないかな?それよりも、ジョーカーズストライクのデバッグ処理、済んだぜ。」
プロットの呟きにレイズは答え、新たなドーズフロップをプロットに渡す。
「済まない、いつもお前達に頼ってばかりで。」
プロットはレイズと助六に感謝の意を告げる。
「そんな事言わないで下さいよ。」
助六はいち早くそう言い、
「そうだプロット。パーソドライバーを一番使いこなせたのも、一番戦闘が上手いのもプロットだ。俺達はプロットの戦闘技術がなければこうしていられなかった。だから、感謝しているのは俺達だ。」
レイズもそう返す。
「だけど、お前達には悪い事をしたと思っている。あの一件で、お前達は今の職場を辞めざるを得ない状況になって、そのうえ衛生省のお尋ね者になった。あの時、俺が花家先生を前に変身を解除しなければ─」
「よせ、プロット。過ぎた事だ。おっと、エグゼイドがソルティと戦闘している。」
「ありがとう。あの小僧は一度完膚無きまでに叩きのめされて、痛い目に合わないと解らないみたいだ。行ってくる。」
「気をつけろよ~。」
プロットはマシンライドブレイカーに乗り、現場に向かった。
「ソルティ、何度も何度もしつこいぞ!だ~い変身!」
《Gashaan!double up! ♪俺がお前で~ お前が俺で~ mighty mighty brothers!hey!XX(ダブルエ~ックス)!》
エグゼイドはゲーマドライバーのレバーを開閉し、ダブルアクションゲーマー レベルXXにレベルアップする。
「『超協力プレーで、クリアしてやるぜ!』」
《ガシャコンキースラッシャー!》
《ガシャコンブレイカー!》
エグゼイド ダブルアクションゲーマーLはガシャコンキースラッシャーを、ダブルアクションゲーマーRはガシャコンブレイカーを取り出し、ソルティバグスターを攻撃してゆく。
『フィニッシュは必殺技で決まりだな!』
「はい!」
《Double gashatt!》
《Double mighty》
《Robot action》
《《Double Critical finish!》》
ダブルアクションゲーマーLはガシャコンキースラッシャーにマイティブラザーズXXを、ダブルアクションゲーマーRは分裂したガシャコンキースラッシャーにゲキトツロボッツとマイティアクションXをセットし、必殺技を放つ。
「吾輩にはこのような役回りしか無いのか~!」
ソルティは謎の断末魔を挙げて爆散する。そして、
「少し遅かったか。」
プロットがやってくる。
「卓弥さん。どうしてここに!とにかく、衛生省に来てくれますね?」
エグゼイドは近づこうとするが、
「やっぱり甘っちょろいな。」
プロットはそう言い、パーソドライバーを装着し、起動させる。
《パーソドライバー起動 ロード完了》
「小僧、お前にお灸をすえに来た。」
《トゥルー アドベンチャー》
「おっと、今回はメインヒロインか。ネクストステップ。変身!」
《ガ セット ロード レベルアップ!♪未来目指し 前を向いて 今 こそ 見つけ出そうTrue adventure!》
プロットは仮面ライダープロット アドベンチャーゲーマーに変身する。
「あなたがやる気なら、僕も!」
《Maximum mighty X!》
エグゼイドはマキシマムマイティXを起動し、ゲーマドライバーにセットする。
「マックス大変身!」
《Gachaan!Level max!♪最大級のパ~ワフルボディ ダリラガーン!ダゴスバーン!マキシマ~ムパワ~ エ~ックス!》
エグゼイドはマキシマムアクションゲーマー レベル99にレベルアップする。
「じゃ、まずはここだ。」
仮面ライダープロットはエナジーアイテムをトゥルーセレクトでゲットする。
《高速化》
仮面ライダープロットの動きは素早くなるが、
「待て!」
エグゼイドは腕を伸ばして仮面ライダープロットを捕まえ、地面に叩きつける。それによって、仮面ライダープロットのライダーゲージは三分の一になってしまう。
「やばいな。」
仮面ライダープロットはそう言い、エナジーアイテムを再びトゥルーセレクトでゲット。トゥルーアドベンチャーの能力でライダーゲージは最大値の半分を回復する。そして、
《硬質化》
硬質化のエナジーアイテムで防御を固める。
「何っ!ライダーゲージが回復した!?」
エグゼイドは驚く。
「トゥルーアドベンチャーはゲームの進行に合わせた選択肢を選ぶ事で、ライダーゲージを回復させることができる。今度はこっちの番だ!」
仮面ライダープロットは硬質化した拳で殴ろうとするが、エグゼイドはマキシマムゲーマから一度離脱し、ダメージを無効化し、再びマキシマムゲーマに合体し、仮面ライダープロットを殴り飛ばす。
「どうした?お灸をすえるんじゃないのか?」
エグゼイドはそう言う。
「これは予想外だったな。」
《透明化》
仮面ライダープロットは透明化で隠れながらライダーゲージを完全に回復し、
「レイズ、ジョーカーズストライク、早速使っていいか?」
仮面ライダープロットはレイズに連絡する。
『ああ、大丈夫だ!存分に発揮してくれ!』
「ありがとう!さて、始めるか!」
《Joker's strike!》
仮面ライダープロットはレイズの了解を得てジョーカーズストライクを起動。トゥルーアドベンチャーのゲームフィールドは消滅し、仮面ライダープロットは姿を現す。
《ガ セット ロールアウト》
仮面ライダープロットはトゥルーアドベンチャーを取り出し、ジョーカーズストライクをパーソドライバーにセットする。
「メインフェイズ!」
《ガ セット ロード レベルアップ!♪天辺めざせ!最強バトラー!Joker's strike!》
仮面ライダープロットはカードゲーマーに変身する。
「さて、行くぞ。」
仮面ライダープロットはそう言うと、エグゼイドから逃げるように走り、カードダスのようなエナジーアイテムシンボルに向かい、エナジーアイテムを取得する。しかし、その効果は現れない。
「どうした?エナジーアイテムが使えないのか?」
エグゼイドは向かってくる。
「そんなわけ無いだろ!」
仮面ライダープロットはそう言い、パックのようなエナジーアイテムシンボルに着く。
「よし、当たりだ!」
仮面ライダープロットは着実にエグゼイドの攻撃をよけながらエナジーアイテムを取得する。そして、
「さて、デッキも出来た事出しまずは、出でよ、俺の切り札!召喚、紅蓮竜フリーディア!」
仮面ライダープロットがそう宣言すると、深紅の巨竜が出現し、
「さて、アタックフェイズに入る!」
《ガ セット ロード キメワザ!Joker's strike クリティカルフィニッシュ!》
仮面ライダープロットが必殺技を発動すると五枚のカードが出現する。
「まずはマジック、ジェノサイド・バーサーク!相手は可能ならばアタックしなければならない!」
《挑発》
仮面ライダープロットがカードの発動を宣言するとエナジーアイテムとなり、効果が発揮される。
「そっちがその気なら、やってやるぜ!」
エグゼイドは仮面ライダープロットに向かってゆく。
「フリーディアでブロック!マジック、一致団結!フリーディアの防御をこのターンのみ2倍に!」
《硬質化》
エグゼイドは攻撃を繰り返すが、ダメージが一向に通らず、
「小僧、お前のターンは終わりだ!次は俺のターンだ。ドロー!よし、マジック、双天の連携!二枚ドロー!フリーディア、エグゼイドにアタック!マジック、デュアル・ソニック!フリーディアは二度、攻撃が可能に!」
《高速化》
「更にマジック、飽食する暴擊!フリーディアをパワーアップ!更に、対象がフリーディアの時、効果を2倍に!」
《剛力化》
エグゼイドは紅蓮竜フリーディアの攻撃を受け続け、
「トドメだ!マジック、バレット・ストーム!このバトルの間、相手を倒した時に貫通ダメージを与える!」
《終焉》
エナジーアイテムの力で強化されたフリーディアをエグゼイドは倒せず、その力によってダメージに耐えきれず変身が解除される。
《ワンショットキル》
仮面ライダープロットはエグゼイドとの戦いに勝利する。
「言っただろ。お前のような奴に、俺達は止められないと。」
仮面ライダープロットは倒れる永夢を見下ろす。
「なんで、僕達は人間でしょう。なんで話し合おうとしないんですか!」
「これだけの目にあってまだ解らないのか?人間の中にある復讐心は諭されて消える程綺麗で暖かいものじゃない。一度持つとな、自分が破滅しても構わない、許せない奴を殺さないと終わらない。いや、仮に復讐が済んでも心は虚ろなまま。それが復讐心。人の心だ!」
「だったら僕は、卓弥さんを救って、卓弥さんの笑顔と、心を取り戻して見せる!」
「んな奇麗事を言うな!」
《ガ セット ロールアウト シャットダウン…》
プロットは変身を解除し、永夢の腹部を蹴り飛ばす。
「っぐ…」
「俺の笑顔を取り戻す?ふざけた事を言うな!俺の笑顔はな、翔平が殺された時に死んだ!例えどれだけ頑張っても、幸せになっても、俺の笑顔も、心も戻ってこない!だからそれを解らせる為に戦ったのに、こいつには人の心が無いのか!」
プロットは怒鳴り散らす。
「そんな…」
「どうやら、時間の無駄だったみたいだな。じゃあな、この偽善者!」
《デッドリィ トゥルース》
プロットはライドブレイカーに乗り去って行く。
「なんで、なんであの人は─」
永夢は一人、悩み続けた。
「ただいま。」
プロットは基地に帰る。
「おかえり、プロット。珍しいな。プロットがあそこまで感情を見せるなんて。」
レイズはそう言う。
「俺だって、好きであんな事をしたわけじゃない。あのガキが許せなかっただけだ。」
「それは俺も同感。」
「私も。」
プロットの言葉にレイズと助六も頷く。
「それよりも、ありがとうレイズ。流石は俺達の中で一番のプログラム能力だ。」
「やめてくれよプロット。翔平には適わないんだから。」
「いや、それでもやっぱり凄いもんは凄い。」
「まあ、確かに元々翔平は一枚のメモリデバイスに全てのシステムを入れてパーソドライバーに使えるように考えていた。でも俺達にはそこまでの能力、知識、技術がなかった。その結果、ゲーム一つ一つをフロッピーディスクに移し込まないと起動すら満足に行えない容量になったからな。」
「だが、それでもレイズの頭脳があってはじめてこのドーズフロップは完成した。これからも、よろしく頼む。レイズ、助六。」
プロットはレイズと助六を抱き寄せた。
go to next game.
次回、仮面ライダープロット
プロットの涙。そして、狙われるパラド。次回『哀しきegoism』
後書き
仮面ライダープロット能力説明3
仮面ライダープロット カードゲーマー
身長:210cm
体重:89kg
パンチ力:85t
キック力:87t
ゲームジャンル:カードゲーム
プロットがカードゲーム『ジョーカーズストライク』で変身した姿。エナジーアイテムシンボルは多数設置されている替わりにハズレも出やすいガチャ機と出現率が低い替わりにレアアイテムが出やすいパックの2種類。必殺技はカードゲームをプレイしながらエナジーアイテムの効果で召喚モンスターの紅蓮竜フリーディアを強化させて攻撃する。
アイテム説明2
ジョーカーズストライクドーズフロップ
カードゲーム『ジョーカーズストライク』のゲームシステムを組み込んだドーズフロップ。エナジーアイテムは獲得してもすぐ効果が発揮されず、必殺技の時のフリーディアに効果が付与される。ジョーカーズストライクはバグスターウイルス研究所が初めて販売したゲームである。
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