仮面ライダーエグゼイド バグ技 仮面ライダープロット
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第2話「Revengeの理由」
「キメワザ!ニコ!クリティカル~、キック!」
ライドプレイヤーニコは高所から急落下しながら、キックの姿勢をとり、カイデンバグスターを蹴り飛ばす。
「無念、也!」
カイデンバグスターは撃破され、ライドプレイヤーニコの手にギリギリチャンバラのガシャットロフィーが現れる。
「よし!」
ライドプレイヤーニコがはしゃいでいると、
「お前が、ライドプレイヤーニコだな。」
バイクに乗ったプロットが現れる。
「おっさん、誰?」
ライドプレイヤーニコは質問する。
「そんな事はどうでもいい。衛生省に媚びていれば逃げられると思ったら大間違いだ。」
《トゥルーアドベンチャー♪》
プロットはトゥルーアドベンチャーを起動。どこかいたずらっ子のような声が響き、
「ネクストステップ。変身!」
《ガ セット ロード レベルアップ!♪未来目指し 前を向いて 今 こそ 見つけ出そう True adventure!》
プロットは、仮面ライダープロット アドベンチャーゲーマーに変身する。
「何、この仮面ライダー!?」
ライドプレイヤーニコは驚く。
「ボサッとしているな!」
仮面ライダープロットは問答無用にライドプレイヤーニコの腹部を殴る。
「痛ぇな!」
ライドプレイヤーニコは仮面ライダープロットに殴り返そうとするが、
《発光》
仮面ライダープロットは発光のエナジーアイテムで体を光らせ、ライドプレイヤーニコの視覚を奪い、反撃を許さない。
《液状化》
更に仮面ライダープロットは液状化のエナジーアイテムでライドプレイヤーニコに纏わり付き、武器を奪いとり破壊する。
「さて、どう戦うのかな?」
仮面ライダープロットはあえて挑発するような口調で話す。
「っざけるなよ!」
ライドプレイヤーニコはその挑発にまんまと乗ってしまい、殴りかかるが、
《風船化》
仮面ライダープロットは風船化を使いバウンドしながら回避し、
《分身》
分身のエナジーアイテムを取得して五人に分身。そして、
「俺にトゥルーエンド。お前にバッドエンドだ。」
《ガ セット ロード キメワザ!トゥルーアドベンチャー♪クリティカルフィニッシュ》
仮面ライダープロットは必殺技を発動。右手にピコピコハンマーのようなエネルギーが現れ、
「終わりだな。」
五人の仮面ライダープロットは一斉に攻撃しようとするが、
「どけ!」
仮面ライダースナイプが現れ、ライドプレイヤーニコを突き飛ばし、仮面ライダープロットの攻撃をその身に受ける。
《トゥルーエンド エンドロール》
《Gashuun!》
スナイプは仮面ライダープロットの攻撃によって変身が解除される。すると、
「花家先生!」
仮面ライダープロットはそう言い、大我に近づこうとするが、
「見つけたぞ、この間の仮面ライダー。」
仮面ライダープロットの動きはエグゼイドとブレイブによって封じられてしまう。
「ちっ、しくじっちまったか。」
仮面ライダープロットはそう呟く。
「とにかく、貴方には一度CRに来てもらいます!」
エグゼイドはそう言い、仮面ライダープロットを連れて行く。
プロットは変身を解除させられ、CRの待合室に括り付けられる。
「まず、貴方のお名前と年齢、職業を教えて下さい。」
宝生永夢はプロットにそう質問する。
「大園卓弥。年齢は34、職業は電脳救命センター機材開発部主任。」
プロットは素直に答える。
「それなら何で、何故あんな事を、人の命を奪うようなことをしたんですか!」
更に永夢はプロットに質問する。
「質問には答える。ただ、あんた達末端とまともに話す気は無い。衛生省審議官、日向恭太郎に取り次いでもらいたい。この際、モニター越しでも構わない。」
プロットは永夢に条件を突きつける。
「院長、飛彩さん、どうしましょう?」
「話が進まないのは時間の無駄だ。繋いでもらおう。」
「飛彩の言うとおりだ。」
永夢の質問に飛彩と、父親で院長の灰馬はそう答える。
「分かりました。卓弥さん、少々お待ちください。すぐ取り合います。」
永夢はそう言い、日向審議官に取り次ぐ。
「宝生君、話は聞いたよ。ところで、大園君、君は何故こんなことをしたのだね?」
日向審議官はプロットに質問する。
「…全ては…復讐の為だ。」
プロットはそう言う。
「復讐?何故だい?」
「友人が、ライドプレイヤーに殺されたからだ。」
プロットは答える。
「それって、貴方の友人も仮面ライダークロニクルに参加を?」
永夢は横槍を入れるように質問する。
「いいや、あいつは、水無瀬翔平は仮面ライダークロニクルのゲームフィールドに紛れ込んだ一般人だった。あの現場の監視カメラを見せてもらった。偶然通り掛かった翔平を邪魔に思ったライドプレイヤーの一人が翔平を斬りつけ、翔平はその場で倒れた。」
「でも、その中で救急通報した人はいたんじゃ!」
プロットの説明に永夢はそう言うが、
「勿論、それだけなら救急通報で助かった。でもな、問題はここからだ。翔平は近くのライドプレイヤーに必死にしがみついて助けを求めた。だが、そのライドプレイヤーはあろうことか翔平を踏みつけた!仮面ライダーに変身しているお前達なら分かるだろ!人間を遥かに超える脚力で何度も腹部を踏みつけられればどうなるか!翔平は病院に運ばれる頃には内蔵の八割は損傷。心停止寸前の状態だった。しかも、それを唯一治療出来る可能性のあったドクターはリスクが高いからと言ってオペを拒否した。そのドクターが誰か解っているよな、院長?」
「まさか、私の院内にそんなことをするドクターがいるとでもいうのか!」
「ああ、そうだ!あんたの大切な大切な息子だよ!」
灰馬の言葉にプロットは怒鳴る。
「飛彩、それは本当か?」
「ああ、あの時点で、オペをしても破裂した内蔵の修復は不可能だった。出来ないオペを行わないのは、ドクターの鉄則だ。」
「そうだったのか、飛彩。」
灰馬は飛彩に確認を取る。
「だからって、何で復讐をするのですか!亡くなられた翔平さんは、きっとそんなこと望みません!」
永夢はプロットにそう言う。
「そんな事、言われなくても解っているよ、お前以上にな。翔平は昔から争いが嫌いだった。あいつの奥さんも、翔平のそういう所が好きで翔平と結婚したからな。でもな、それでも俺が、俺達が復讐しようと思った理由はただ一つ。あいつは、四カ月後にお父さんになるはずだったんだ。」
「えっ?」
プロットの言葉に永夢は驚く。
「ここの産婦人科に通っている水無瀬綾歌は、翔平のかみさんだ。翔平は、半年前に漸く一軒家を買えたってたのしそうに話していた。そんな幸せな家庭が、こんな糞下らない屑の遊びの所為で破壊されて、憎しみがわかないわけ無いだろう!」
「でも、だからってやっていい事と悪い事があります。残された方は、亡くなられた方の分まで生きていかないと」
「んなこと簡単に言うな!世の中そんな綺麗に出来ていない。契約者が死んだ一軒家は?シングルマザーとして生きて子供を産んで育てないといけない綾歌さんは?その子供は?簡単に言うな!」
「それはみんなで協力して…」
「出来ると思っているのか?ホントおめでたいな。そんな境遇の親子を、世の中は受け入れない。それに、俺達はそれだけで復讐を決意したわけでは無い。俺のもう一つの顔は、同人ゲームサークル『バグスターウイルス研究所』のサークル主で、翔平もそのメンバーだった。」
プロットがそう話していると、
「大丈夫か、プロット!」
「衛生省に捕まったって本当!?」
レイズと助六がやってくる。
「お前達、どうしてここに!?」
「忘れたか、プロット?パーソドライバーには認証アカウントが入っている。それをたどってここに来た。」
プロットの質問に、レイズは答える。すると、
「えっ!?じゃあ、あのサークル主ってあんただったの!?」
ニコは驚く。
「そうだが。」
ニコの言葉にプロットは答える。
「何か知っているの、ニコちゃん?」
永夢はニコに質問する。
「知らないの?五年前、突如として現れて、参加から二年でシャッター側サークルに登り詰めたゲームサークルの長だよ!」
ニコが永夢に説明していると、
「てめえ等、どこでバグスターの事を知った?五年前にはバグスターの事なんて世の中に広まっていなかっただろ。」
大我はプロット達に質問する。
「花家先生、私達の事を忘れちゃったの?」
助六はそう言い、
「五年前の事だ、俺達もすっかりあの頃と違う。俺達が何故バグスターの事を知ったか話そう。五年前、俺達はバグスターウイルス感染症にかかった。その時、初めて仮面ライダーになったドクターに治療してもらったおかげで、俺達はこうして生きている。そのドクターが誰か、日向審議官なら一発で分かるよな?」
プロットは語る。
「花家…大我君か…」
「ああ。花家先生は俺達の命の恩人だった。しかし、ある事件をきっかけに医師免許を剥奪され、この世界から追放された。この病院の院長の子息の恋人を救えなかった。そんな理由で。」
「そんな理由とはなんだ!ドクターたる者、一度のミスも許さない!」
「失敗するオペから逃げる奴が言うな!そんな事言ったら医療過誤を起こしたドクターはどうだ!今でものうのうと医療活動をしているだろう!唯一無二のドクターを、個人の怨恨で追放した所為で、未だにバグスターがのさばっているんだろ!」
プロットは飛彩の態度に怒る。
「プロット、落ち着け。確かに衛生省とCRはどうしようも無い奴らの集まりだ。でも、ここで全てが水の泡になったらどうする。殺された翔平の敵をとる事も、仮面ライダークロニクルを終わらせる事も出来なくなるんだぞ!」
激昂するプロットをレイズは叱る。
「仮面ライダークロニクルを、終わらせる?」
その言葉に、永夢は食いつく。
「ああ、俺達バグスターウイルス研究所は元々バグスターウイルスの抹消の為に集まったグループ。それぞれ仕事の合間を縫って集まり、バグスターウイルスの調査と研究をしていた。中でも、翔平は科学技術に長けていて、プロットが変身に使うパーソドライバー、ゲームフィールドを展開させるドーズフロップの製作は翔平の役目で、クロニクル攻略も翔平の頭脳のおかげで間近に迫っていた。だが、あの事件の所為で研究は振り出し近くに戻された。俺達は別の方面、つまりプレイヤーを消し去る事で仮面ライダークロニクルを終わらせる計画に変えざるを得なくなった。全ては、衛生省の対応が悪すぎる所為で!」
レイズは永夢に説明する。
「どうして、衛生省の対応が悪いのですか。一生懸命頑張っているじゃないですか!」
「一生懸命で許されるのはガキまでだ。もっと方法があるだろう。プレイヤーはウイルステロの共犯にするとか、幻夢コーポレーションを差し押さえるとか。それに、俺の行動だって利用出来たはずだ。衛生省も幻夢コーポレーションもその存在を把握出来ていない仮面ライダーがライドプレイヤーを襲撃しているため、直ぐさまゲームを辞めろって。」
永夢の言葉にプロットは反論する。
「それに、テレビで放送したって無駄。そもそもゲームをやる連中はテレビのニュースなんて観やしない。ネットニュースの方がよっぽど伝えられる。だから無能だと言っているんだ。助六、どうだ?」
「プロット、うまくいったよ。」
助六はプロットを縛っていた縄を解いていた。
「ありがとう。さて、話はこれで全部だ。それじゃあ、帰らせてもらう。」
プロットはそう言うと、テーブルに置かれていたパーソドライバーを手にして、装着する。
《デッドリィ トゥルース!》
「推理開始。」
《ガ セット ロード レベルアップ! デッドリィ トゥルース………》
プロットはスライド画面のRを二度クリックしてデッドリィトゥルースをセレクト。デッドリィトゥルースの力で仮面ライダープロット ディテクトゲーマーに変身する。
《ステージ セレクト》
「じゃあな。無能でくそったれなドクターさん。」
仮面ライダープロットはレイズと助六を連れてゲームフィールドに消えていった。
「復讐なんて間違っている。僕が、止めないと。」
永夢は決心した。
go to next game.
次回、仮面ライダープロット
ぶつかり合う2人。天才ゲーマーは敗北を知る。次回『解き放つJoker』
後書き
仮面ライダープロット能力説明2
ディテクトゲーマー
身長:197cm
体重:85kg
パンチ力:70t
キック力:70t
ゲームジャンル:推理ゲーム
推理ゲーム《デッドリィ トゥルース》で変身する姿で、逃走、又は追跡に使用するのが主な役割。起動時には専用バイクのライドブレイカーが出現する。
アイテム説明1
パーソドライバー
プロットの変身ベルト。旧式コンピュータを改造した物で変身するにはアカウント情報が必要。左にドーズフロップ(後述)をセットするスロットが、右にはセットしたドーズフロップを選択するためのマウス状のシステム、マウスカーソラーがあり、変身、必殺技の認証を行う。音声は助六が担当している。本来は仮面ライダークロニクル攻略の為に開発していたが、開発者の水無瀬翔平の死によって、用途が変更される。
ドーズフロップ
プロットが変身に使うフロッピーディスク型の変身アイテム。ゲームはかつてバグスターウイルス研究所がコミケなどで販売したものが組み込まれている。
トゥルーアドベンチャー
恋愛アドベンチャーゲームのフロップ。このゲームはc92で販売する予定のゲーム。起動時に五人のキャラクターからランダムで選ばれた一人がプロットの戦闘のサポートを行うナビゲートセクレタリーとなる。また、ナビゲートセクレタリーによってエナジーアイテムの出現傾向が変更する。戦闘では散らばっている選択肢を取得し、トゥルー、グッド、バッドセレクトでライダーゲージが増減する。以下はナビゲートセクレタリーの種類。
・一ノ宮涼子:メインヒロイン。エナジーアイテムの出現傾向は均等的。必殺技は敵向かっての回し蹴り。
・シャノン=御劔:強気な女性。エナジーアイテムの出現傾向はマッスル化、ジャンプ力強化などの近接戦闘強化。必殺技はストレートパンチ。
・菱盾 零:クール系ボクっ娘。エナジーアイテムの出現傾向は硬質化、伸縮化などの防御型。唯一回復のエナジーアイテムが出現する。必殺技はカウンターアタック。
・喜来万里:天性の悪戯っ子。エナジーアイテムの出現傾向はギャグ、逆転などの補助型。必殺技はピコピコハンマーのエネルギーで出現させてぶっ叩く。
・錦宮百合:ヤンデレ。エナジーアイテムの出現傾向は混乱、暗黒などのマイナス要素。このナビゲートセクレタリーはエナジーアイテムを相手に付与して戦う。必殺技は刃物による滅多刺し。
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