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魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編1 FATAL FURY

作者:南條 綾
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3部 宿命の戦い
宿命の戦い
  狙撃

 ビリーVSテリーの試合会場は、サウスタウンドームで開かれる
KOF10周年記念ということでこれのために作られた施設だ。
俺は一人になってビリーの控室に行った。
ノックをすると
「入れ」
ドスの効いた声で許可をもらった。
ドアを開けると
「何の・・・」

「ビリー元気?」

「・・・なんで手前がここにいるんだ?」

「ビックリさせたみたいで成功かな」

「なんで」

「応援だけど」

「お前はボガードサイドだろうが」

「何?あんたらは白か黒しかないわけ、テリーたちは応援者多いけれど、ビリーは少なさそうじゃん。それにリリィさんのお兄さんだしね」

「関係ねえだろうが、それになんでそこでリリィが・・・」

「一応、あんたらがテリーたちにしたことは知ってるけれどね、たまにリリィさんと偶然会ったらランチや買い物一緒にしてるけれど話に聞いてない?」

「は~手前と居ると調子狂うな、あ~女の子と一緒って聞いてたけれど、あれ手前か?」

「だねぇ、頑張ってね」

「ありがとうよ、てめえがリリィの友達だろうとギース様の邪魔するようなら潰すからな」

「それがビリーのお仕事なら仕方ないよね、そん時は降りかかる火の粉を払わせてもらうから、決勝戦は純粋に楽しませてもらうよ」

「勝手にしろ」

 その足でテリーの控室に向かった。
同じようにノックをして開けたらそこにはテリーとサウスタウンクイーンのキスシーンを見てしまった。
開けた瞬間すぐ閉めたんだけどすぐに返事が返ってきた。

「入って来いよ綾」

 俺は恐る恐る開けて

「ごめんなさい、てっきりアンディたちかと思って」

「構わないぜ」

「テリー頑張ってね」

「あぁ」

「サウスタウンクイーン悪かったわね」

「別に関係ないわ」

 俺が立ち去ろうとしたら、今度はスタッフから時間だという合図が来た。

「ビリーにも言ったけれど最高の試合を期待してるよ」

「O・K」

「ちょっと待ちなさい」

「なに?サウスタウンクイーン」

「なんであなたがビリーの所に」

「ビリーの妹さんと知り合いだから、私もジョー兄と同じで因縁があるのは知ってるけれど、そんな不純物は必要ないよ。そういう気持ちが湧き出るのは仕方ないけれど、それも気持ちに入れたうえで純粋に戦えば、きっと会話がなくても会話が出来ると思うよ。だってファイターなんだからね。
優勝もぎ取ってきてね」

「あぁ」

 そう言って俺は自分の席に行った。
「何処に行ってたんだ綾?」

「鼓舞しにね」

「兄さんかい?」

「テリーもだけどビリーにもね」

「ビリーに持って綾さん」

「ビリーやギースに因縁があるのはテリーたちであって私はビリーの妹さんと友人だからね」

「だが」

「おいおい、始まるぜお二人さん」


「歩く凶器ビリー・カーン倒させてもらうぜ」

「あのお方にそう簡単に行けると思うなよボガード」

 ビリーは棍を何度もつきながらの突き始めた。
ビリーの本気の集点連破棍を止めた人間は誰もいなかった。
凄まじい連打の突きがテリーに襲い掛かってくる。
それらを躱し、気功法の一つの硬気功(こうきこう)でガードをしながら拳に闘気をまとって拳を放った。

「バァァァン・ナッコォォォォ」

 棍を引いたと同時にテリーのバーンナックルが来たのでさすがのビリーともいえどそれを防御が出来ずに軽く吹っ飛びダウンした。

 その時俺は異様な殺気を感じ、光るものが見えた。
考える先に俺はリングに乱入をした。

「テリー危ない」

 ビリーに追撃をしようとしていた時で驚いた顔をしていた
その瞬間綾の肩から赤い花を散らした。

 綾はビリーの顔を見たが驚いている顔を一瞬していたので、綾自身安心した。
その時会場全体が停電した。

「恥ずかしいんだけど!」

「大人しくおぶっていてくれ綾」

 俺自身急に停電したと思ったら、テリーに背負わされていた。
その前にサウスタウンクイーンのリリィが先導をし、テリーの後ろにアンディとジョーが付いていた。


 ある一室に入り鍵を閉め
窓から紐の避難はしごを降ろした。

「さぁ降りて」

「君から先だ」

「怪我人でしょ、それに女性よ早く」

「あなた方も」

「だが」

「私一人なら何とかなるから」

「あぁ」

 テリーが降り、その後にアンディ、ジョーが降った。
俺はというとジョー兄におんぶされていた。

その瞬間部屋の方から扉が壊れた音がした。

「リリィ早く降りて来い!」
テリーが叫びながら呼びながらはしごの方に向かった。

 その瞬間部屋が光、窓が割れて人が落ちてくる。
俺はすぐ浮遊落下(レージェント)の呪文を発した。
急な事だったので地面に当たる瞬間に作動して落ちた。

「リリィ!!」

 テリーはすぐにリリィの方に向かい
テリーはリリィを抱え込みながら名前を呼んでいる。

「テリーごめんなさい・・・私は・・・あなたのお父さんを・・・」

「君はギースに利用されただけだ」

「知っていながらあんなにやさしく・・・」

 リリィは自分の頭に抱えてるテリーの指をつかみ

「貴方に会えてよかった・・・」

 その瞬間リリィの手は力なく地面に落ちて目を閉じた。
俺は回復呪文を発したのだが、時すでに遅く、回復をしなかった。

「リリィ」

テリーは抱きしめながらリリィの名を叫んでいた。
俺達は悔やんでいたところに笑い声が響いた。

「わははは、死体でよければくれてやるぞ、はははぁ・・・」

「ギース手前は許せねぇ」

 テリーは顔だけ振り返りギースに言い放った。

「ならどうする!」

 ギースが指を鳴らした瞬間
ビリーと覆面のレスラー風の男
確かライデンのほかに黒服が数十人囲みだした。

「これまでか」

アンディがそうつぶやいた。
俺自身ジョーから降りてここまでか
テリーたちを助けることは可能だし、普通に戻るか
[ティア全てを解除よろしく]
[よろしいんですか?]
[流石に十数人相手で丸腰じゃね]
[わかりました]

 俺たちみんなが覚悟を決めた瞬間
クラクションが鳴りだした。
俺達の方に一台のジープが突っ込んできた。
男たちは死にたくないので、全員車から避けた。

「ここはひとまず逃げるんじゃ」
「タン先生」

 俺たちは全員乗り込みジープを走らせる。
走らせた瞬間ジープの前にビリーが立ちふさがりジャンプをしてタン大人の心臓にフロントガラス事貫いた。
突かれたタン先生はハンドルを離し車は操縦不可と思った瞬間、テリーが運転を変わり難を得てすぐに病院に向かった。
 
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