| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編1 FATAL FURY

作者:ケン009
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

3部 宿命の戦い
宿命の戦い
  奥義

 タン大人の怪我もあり病院に向かった。
此処もギースの手があるのだが、魅了(チャーム)の最上級呪文集団魅了(マス・チャーム)の呪文でギース関連から手を引かせた。
そしてもしタン大人も亡くなったら流石のテリーたちも復讐感がアップするのだろう。
だったら死者を蘇生させればと考えたのだが
流石の俺も基本死者蘇生呪文は無い
あると言ったらあるのだが、リスクが高すぎる
これがなのは達なら無条件に使用していただろう
 
 輸魂の秘法(ゆこんのひほう)
救いたい対象に術者の魂の一部を注ぎ込み、失われた生命を復活させる呪文
危険もあったり、その代わり自分がある程度眠ることになる

 金色の癒し手(ファ・イート)
死者蘇生術2割
代償は術者の命

 自分はどうなっても良いからというヒーロー像はさすがにない
まぁこの悔しさを心に刻もう。

 俺自身も弾摘出手術をさせられた。
流石にここで呪文を使うわけにもいかないし、タン大人の横のベッドで横にさせられていた。。

「綾、お前さんはここでリタイアだ」

「ジョー兄、何勝手に私も」

「流石に黙認出来んな、お前のおかげで助かった。後は俺たちに任せろ」

「嫌です」

「鳴海さんでも止めるぞ」

「そこでおやっさんを出すのはひどい!」

「いい子にしてな」

 俺は横のベッドでジョーと一緒にタン大人の様態を聞いていた。
肺をやられ朝まで持つかどうかという事らしい。
それを聞いたアンディがそのまま飛び出していき
ジョー兄もやれやれと言った感じで追いかけて行った。
テリーも追いかけようとしたがどうやらタン大人の意識が戻りテリーを外に誘った。
俺はそのまま不可視の呪文でこの様子を一部始終見ていた。

 「テリーよわしはアンディではなくお前を継承者に決めた。何故だがわかるか?」

「い、いえ。何故でしょうか?」

「我が八極聖拳は自然の理念に基く拳法じゃ。
アンディやギースの様に。
自然に逆らい、己の感情や欲望をむき出しにするものに最期の奥義を扱いこなすことは出来ん
テリーこの事しかと心せよ」

「はい、先生」

「では奥義を授ける」

「そのお体では無茶だ」

「時間がない、自分の体だ、一番知っておる。さぁわしの様に構えてみろテリー」

「は、はい」

 肩幅に足を開き腕をよじろべえ見たいに両腕を左右に広げた。

「八極聖拳最終奥義旋風拳は母なる大地の気を足より受け我が体内の中で収縮をして一気に相手に放つ技じゃ
全ての神経を足に集中し大地の気を感じるのじゃ
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ・・・・・」

 タン大人が呼吸法をすると大地が光り、大地のエネルギーがタン大人の足に向かっていきまるで大地のエネルギーを吸収しているようにも感じる
その時タン大人の体はそのままなのだが、巨大化したような雰囲気を出していた。

「さぁテリーもやってみるのじゃ」

 同じようにテリーも行ってみたのだが出来ずに四つん這いになった。

「ダメです。俺には大地の気が感じられません」

「ケダモノではなく木になるのじゃ。
根から大地の慈愛を吸収するのじゃ」

「大地の慈愛」

 テリーは何かをひらめいたように慈愛と聞いてリリィの子供たちに向けた慈愛、テリー自身に向けた慈愛を感じもう一度旋風拳の構えを取った。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ・・・・・」

 今度はテリーの体からも慈愛に気を吸収していた。

「感じます先生」

「その感覚を忘れるな。行くぞぉ旋風拳」

 タン大人が宙に浮きまわりだした瞬間
タン大人を中心となり竜巻となりテリーを襲った。
テリーは吹き飛ばされ病院の池に落ちた。
テリーはすぐさま立ちあがりタン大人のそばに行った。

「タン先生凄い技です」

 タン大人は胸に手を合わせ動かずにいた。
テリーはそのままお辞儀をした。

「ありがとうございました。」

 タン大人は絶命したと思いそのまま外に向かっていった。

 テリーがいなくなったのを確認をし、俺はタン大人の元に向かった。
心臓マッサージをしながら、俺は怪我修復呪文をかけていた。

「まだ死ぬには早すぎるぜ、タン先生。きっとこれからもまだ手助けが必要だと思うから」

 テリーはタン大人の事を死んだと思ったのだが、まだかすかに絶命寸前だったのだが生きてはいる。
だが普通の病院ではこれ以上は不可能だと思い。
俺は中国の仙人が住んでたという場所に瞬間移動をし、蘇生呪文を発した。

「ここは・・・」

「起きられましたか」

「わしは亡くなったと思ったのじゃが・・・」

「これ以上あの兄弟に影を落とすこともないでしょう」

「綾、お主がやったのか」

「えぇ、まだ手遅れではなかったですし、さすが格闘家でもあり、大地の慈愛に護られたみたいでしたよ」

「お主は一体」

「一種の魔法使いですよ。でも危険な状態には変わりないです
ここは仙人が暮らしていたと言われていた土地で療養するのにいい土地です。
庵はあったのでそのまま使用しましたが。当分の食料とか置いておきますね」

「何故ここまで」

「友人を助けるのに意味なんてないですよ。
私はテリーたちの勝利を信じてますし、今からそっちに向かおうと思っています」

「何から何まですまんな」

「いえいえ、手が届くなら助けたいっていう友人がいてね、損も真似をしただけです。
私も行きますね」

「武運を」

「それじゃ、食料無くなるころにまたお届けいたします」

「頼む」

 そう言ってから俺は瞬間移動の呪文を発した。
いやはやこの場所知っていてよかったよ
落ち着いてから世界の不思議な場所探索をしていてよかったと思う

 そうして最後の闘いの場所に俺自身も向かった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧