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夢幻水滸伝

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第十五話 傭兵の四人その十七

「そうしたことも出来ます」
「そのことでも便利な神具やな」
「私もそう思います、とかくです」
「内政についてはか」
「お任せ下さい」
「宰相としてやり遂げてるってことか」
「内政には自信があります」
 それも万全のものがというのだ。
「ですから」
「そうか、ほなな」
「はい、それでは早速です」
「大和の新田開発やな」
「それにかかりましょう」
「ああ、ただ僕等はここで計画を見て決定するだけやろ」
「そして監督です」
 計画のそれのというのだ。
「それを行います」
「どんな状況か見るんやな」
「現場に行くこともありますし」
 それにというのだ。
「予算の状況もです」
「間違ってないかってか」
「観るのです、それが私達の内政でのすることです」
「実際に中に入ってやるんちゃうねんな」
「それはまた違います」
「そうか、決定して監督するんか」
「言うなら指揮官です」
 軍隊に当てはめるとその立場になるというのだ。
「こうお話するとわかりやすいでしょうか」
「ああ、そう言うたらな」
「その決定者、監督もです」
「多いに越したことはないか」
「特に監督はです」
 現場のそれはというのだ。
「だからです」
「僕も来てか」
「よかったのです」
「戦に内政もか」
「その両方においてです」
「僕のやることは多いか」
「何かと」 
 まさにというのだ。
「ですから頑張ってもらいます」
「わかったわ、ほな大和に行ってな」
 監督のこともだ、中里は話した。
「そうしてやな」
「監督もお願いします、その見方ですが」
「表に出て激励するだけやなくてやな」
「こっそりと観ることも必要です」
「観てないところで、ってあるからな」
「はい、どうしても」
 そうしたことはというのだ。
「この世界でもありますので」
「だからやな」
「この世界でも人間は同じです」
 少し苦笑いになってだ、太宰は中里にこうしたことも話した。
「少し観ていないと」
「さぼったり悪いことしたりか」
「そうしたことをす者もいます」
「あるな、それは」
「ですから表でも裏でもです」
 その両方でというのだ。 
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