夢幻水滸伝
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第十五話 傭兵の四人その十六
「犯罪者は容赦なく残虐に処刑していますが」
「そこはお約束やな」
「生きたまま焼く、獣の餌等」
そうした処刑を行っているというのだ。
「よくてシベリアや熱帯での強制労働です」
「それも死ぬやろ」
「そうしたことを普通にしています」
「連中は怖いな」
「冗談抜きで」
「そうか、まあ悪人は容赦したらあかんな」
「ですから法も整えています」
太宰はそちらも整備しているというのだ。
「法なくして政は成り立ちません」
「その通りやな」
「官僚機構と共にです」
「そっちも整えたんか」
「はい、そうしました」
「見事やな」
「そしてです」
さらに言う太宰だった。
「この法にも基づいてです」
「政をしてるんやな」
「そうしたこともしています」
「ほな大和の農業は」
「法も使い」
そしてというのだ。
「進めていきます」
「そういうことやな」
「ではすぐに三人で取り掛かりましょう」
太宰は中里だけでなく弥生にも言った。
「大和はこの世界では五百万石、栄えさせると大きいです」
「ほんまですな」
弥生は白猫の顔で太宰に応えた。
「むしろ遂に大和の時が来たですにゃ」
「これまで本当に何かと忙しく」
内政だけでなく軍事等にもというのだ。
「他の領土の内政をしていて」
「大和まではだったですにゃ」
「そうした状況でしたが」
「大和もですにゃ」
「取り掛かれます」
その内政にというのだ。
「喜ばしいことです」
「ではですにゃ」
「はい、もう開発計画は整えています」
「それ従ってか」
「やっていきましょう、それと計画はです」
内政のそれはというと。
「既にあらゆる領地のものを整えています」
「そうなんか」
「私だけでなく官僚の者達に計画を出させて私がその中で選んで決定してです」
そうしてというのだ。
「決めています」
「ああ、案出して出させてか」
「それで私が選んで」
「凄いことやってるな」
「神具の力もありますし」
太宰が持っているそれのというのだ。
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