| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十四話 森を進みその二十

「ドラゴンに会えるか」
「はい、そして」
「倒せるんだな」
「どんなドラゴンだろうな」 
 久志はそのドラゴンについて考えを向けた。
「一体」
「森だとグリーンドラゴンだな」
 智が久志に応えた。
「そうなるけれどな」
「けれど沼だとな」
 森の奥のそこにいればというのだ。
「ブラックか」
「そのドラゴンはあれだよな」
 久志は順一に顔を向けつつ言った。
「強酸を吐くんだな」
「はい」
 その通りだとだ、順一も答える。
「沼地にいるドラゴンはそちらです」
「それで強酸吐いてか」
「グリーンドラゴンは塩素ガスを吐くのに対して」
「黒はそっちか」
「そうなりますので」
「どっちでも出て来たら倒すか」
「はい、その心構えはしておきましょう」
 グリーンドラゴンが出てもブラックドラゴンが出てもというのだ。
「そしてそのうえで」
「ドラゴン倒すか」
「そうしましょう」
 順一も前を見ていた、そうした話をしてだった。
 三人で共に前に進んだ、ドラゴンを求めて。


第十四話   完


              2017・4・20 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧