リリなのinボクらの太陽サーガ
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思惑のピース
前書き
問『学校に持って来てはいけないものをあげなさい』
なのは「漫画やゲーム機などの遊び道具」
サバタのコメント「まあ、妥当な答えだ。ただ、お前から光が消え失せて、死んだ魚のような目になってるのが非常に気になる。おまけに妙に蠢く影も伸びてるが、色んな意味で大丈夫か?」
アリサ「スタンガン」
サバタのコメント「金持ちのお嬢様なら護身のために持ち歩いてるのが常識かもしれんが、あまりひけらかさないようにな」
すずか「輸血パック」
サバタのコメント「あれだけのことがあったのに持って来ようとするとは、もはや体質のこと隠す気ないだろ」
はやて「エロ本」
サバタのコメント「盛りの男子高校生か、少しは自制しろ」
フェイト「使い魔」
サバタのコメント「少しでも出番をあげたい気持ちはわかるが、アルフは家に帰してこい」
アリシア「鞭とロウソク」
サバタのコメント「仮にも太陽の精霊がそんなもん持ち歩くな。……いや、テスタロッサの血筋を考えれば、むしろあり得るのか……」
シュテル「ピーッ(放送禁止用語)」
サバタのコメント「お前らそろって頭冷やせ、発情期娘ども」
レヴィ「合体ロボ」
サバタのコメント「ロマンがあるのはわかるが、毎日それに乗って登校したら運用費が空恐ろしいことになるのが目に見えるぞ」
ディアーチェ「腕時計型麻酔銃」
サバタのコメント「小学生名探偵の出番は無いぞ。確かに便利な道具なのは間違いないが」
ユーリ「ロストロギア」
サバタのコメント「お前がそれを言うとシャレにならん」
スバル「バナナはおやつに入りますか?」
サバタのコメント「この場合は、そんなバナナ……と答えれば良いのか?」
ギンガ「ゼリーはおやつに入りますか?」
サバタのコメント「姉妹そろって食い意地しか無いのか」
ティアナ「シングル・アクション・アーミー」
サバタのコメント「西部劇でも見たか? センスは認めるが、ガンプレイもほどほどにな」
エリオ「出番……」
サバタのコメント「もう少し待て」
キャロ「フリードは連れて来ちゃダメですか?」
サバタのコメント「ダメだ」
ルーテシア「オーバードウェポン」
サバタのコメント「魂の場所でも探すつもりか」
フーカ「学校とはなんじゃ?」
サバタのコメント「そこからか。ま、俺も詳しくは知らんがな」
リンネ「わら人形と釘」
サバタのコメント「人を呪わば穴二つ、ロクな目に遭いたくないならやめておけ」
マキナ「監視カメラと盗聴器」
サバタのコメント「お前に2代目ムッツリーニの称号を授ける」
サクラ「カンニング本」
サバタのコメント「ここに来て普通の回答だな、つまらん」
ジャンゴ「某サルの仮面と松明」
サバタのコメント「伝説の儀式をするつもりか、貴様……!」
シャロン「古王」
サバタのコメント「意味が分からん……」
今から時をさかのぼったある日、“彼女”はふらりと俺の目の前に現れた。彼女は全く動かない俺の様子を見ると、一瞬銃を構えて警戒したものの、しばらくじっと見つめてくると徐に何かを取り出した。
「そっか、君がレメゲトンなんだね。じゃあ、これを渡したら動けるようになるのかな……?」
太陽結晶で作られた金色に輝く鎖……命と光を繋ぎ止める力が込められた物品。どこで手に入れたのかは不明だが、彼女がその鎖を俺の身体に溶かし込むと、今まで微動だにしなかった俺の身体は、久々に息を吹かせた。だから俺はすぐに尋ねた。どうして俺を目覚めさせた、俺の力を何に使うつもりだ、と。
「いやぁ、特に何も? 私がそうしたいからしただけ」
「?」
「まぁ君に自分の姿を重ねて、つい助けたくなったってのもあるけど、具体的な理由なんてぶっちゃけ無いのさ」
「理由が無い? ならあんたは何がしたいんだ……?」
「そんなの、やりたいこと全部に決まってるじゃん。生きることも、学ぶことも、誰かを救うことも、結局は自分がやりたいことの手段にするためだからね」
「……」
「私はここじゃないどこかに向かって、歩き続けている。憧れのあの人に並ぶため、自分の命と同じくらい大事な人の所にたどり着くため。私が最終的にたどり着く先がどこなのかはわからない……でも自分に出来ることは出来るだけやっていけば、止まらずに進み続けていれば、それはきっと何らかの形であの人に託された未来に繋がると思うんだ」
「未来……ここじゃないどこか?」
「そして君の命の旅路も、今この瞬間から始まる。さて……ようこそ! この辛くて厳しくて悲しくて虚しくて、それでいて必死に抗いながら一歩ずつ前に進もうとする世界へ! 私は君の生誕を祝福しよう、ケイオス!」
そして、太陽のように笑った彼女の差し出した手を握った俺は、ずっと止まってた時間が動き出したのを理解した……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜。ミッドチルダ中央部。
ビルの明かりが表の道を照らす街に対し、影となる路地裏では少数のグールがひしめいていた。表向きの世間ではミッドの都市部に現れていないアンデッド……しかし現実だと闇はミッドの中心すらも侵食しようとしていた。生者の気配を察知したグールが表の光の下に出ようとした直前、まるで爆発の衝撃を受けたようにグールは路地裏に吹っ飛び、あっという間に動かなくなった。そして、彼らと入れ替わるように、その場にはコバルトブルーの髪の女性がふわりと降り立った。
「虚数空間のゲート……ついにミッドの中でも開くようになりましたか」
左手で髪をかき上げて女性―――エレン・クリストールは自らの魔女の力―――真空波で倒したアンデッドのいた場所を鋭い眼差しで見つめる。ゆっくりと消滅していくグールの山の少し上には小さな空間の歪みが発生しており、暗黒物質が少量だが溢れ出てきていた。
「アニマの器、起動」
エレンはその歪みに右手を向け、アニマの器の力を使って空間を修正する。そして歪みが消えたその空間からは、暗黒物質が出てくることは無くなっていた。
「今回は偶然にも“私”が起こされていたから、即座に対処できましたが……もはや猶予はあまり残されていないようですね。……かつてサバタとジャンゴが出会い、運命の下で戦った死の都イストラカン……世紀末を迎えた幾多もの世界が融合して構築される死の世界が、次元世界を素材として新たに作られようとしている。私が持ち堪えている間にヴァナルガンドとファーヴニルの再封印を行わなければ、次元世界はイストラカンへと成り代わるでしょう。考えられる限り全ての手は尽くしてきていますが、果たして間に合うかどうか……」
先の困難を思って憂鬱な気分になるエレンだが、即座に意識を切り替えて彼女は自分に変身魔法と認識阻害魔法をかける。髪の色などが細かく変わっていき、その姿がアウターヘブン社のシオンになるのと同時に―――、
「2足す2は―――」
「シオンさぁ~ん!」
「ごふぉーっ!?」
精神のスイッチを変える言葉を口にしようとした寸前、いきなり表の道からシャマルに呼びかけられたことでたまらずせき込む。パタパタと彼女の下に走って来たシャマルに対し、内心慌てて仮面を取り繕ったエレンは、シオンとしての口調と姿で彼女と向き合った。
「どうしたんだい、こんな時間に? キミはもう家に帰ったはずだろう?」
「私はそうですけど、はやてちゃんはまだやることがあるそうなので、仕事場でもちょっとつまめるものを持って行ってあげようと思ってたら、シオンさんの姿が見えたので声をかけたんです」
「なるほど、今の情勢だとエナジー持ちはあっちこっちに引っ張りだこだ。キミの様子を見るに、落ち着いて食べる暇も無いようだね」
「そうなんですよね……だから身体壊さないように、栄養たっぷりの私特製肉じゃがを作ってあげたんです。あ、シオンさんにも少しおすそ分けしてあげますね!」
「え……私、ホテルの食事が……」
「はい、どうぞ!」
「あ、どうも……」
小さめのタッパーに入れられた見た目だけは綺麗な肉じゃがを、エレンは困惑しながら受け取ってしまう。返そうにもニコニコ嬉しそうに笑うシャマルを見て、彼女はそんな選択肢を選べるはずがなく、「あ、ありがと……後で食べるよ……」と内心涙目でお礼を言った。
「じゃあそろそろ行きますね! おやすみなさい!」
「あ~うん……おやすみ。あんまり夜更かししちゃダメだよ……」
そんな風にパタパタとせわしなく去っていったシャマルを見届けたエレンは、何か妙に疲れた気分のままメビウスホテルへ帰っていくのだった。
グワァ。
「……!?」
一瞬、影のような何かが路地裏を走り、咄嗟に振り向いたエレンは気配こそ察したものの、どこにも姿が見えないことで首を傾げるのみだった。警戒しながらもそのまま去っていく彼女だが、実は影は先程彼女が倒して消滅しかけていたグールを一瞬で飲み込んでから再び闇へ消えたため、彼女と言えど気付けなかったのだ。
そしてわずかながらも闇の力を回復した影は一切の音を立てぬまま、病院の方へと帰っていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そういやさ、シャロンって戦えるの?」
「はい?」
「だって妙に良い刀持ってるから、ちょっと気になった」
夜、バスローブの格好で私はホテルの部屋でボロボロになった私服の修繕をしてると、唐突にケイオスが尋ねて来た。彼の視線は部屋の隅に置いてある私の刀に向いており、私も今までのこともあってこの刀にはそれなりの信頼を置いていた。ただ……、
「正直に答えると……戦いに関してはポンコツだよ、私。戦闘になったら死に物狂いで逃げ回るタイプ。だからこの刀をちゃんと使いこなせているかと聞かれたら、う~んと答えるしかないかな……」
「ふ~ん」
「でもフレスベルグの時のように追い詰められたら、素人なりの反撃はするけどね……」
「あぁ、フレスベルグといえば管理局に交戦記録があったっけ。あんまり興味無かったけど、いい加減あの鳥も鬱陶しくなってきたし、たまには見とくか」
ホテルの部屋にある備え付けの端末を操作し、ケイオスは管理局のサーバーからミッド襲撃時のフレスベルグとの交戦記録と報告書を読み込む。映像にはレヴィを大きくして金髪にしたような、ちょっと露出が激しい女性がフレスベルグとの一進一退の高速戦闘を行っていた。
「報告には電気ショックで動きが鈍くなってたって書かれてるけど、シャロンがなんかしたの?」
「街灯を刀で斬っただけで、そんな大それたことはしてないよ。公共の設備を壊したのは悪いと思うけど、あのまま死にたくはなかったから……」
「ん、気にしなくて良いんじゃない? シャロンに死なれたら俺も困るから」
「……それにしても私、よくこんな怪鳥から逃げられたものだよ。今更ながら一気に怖くなってきた……」
「……。しかし巨体のくせにすばしっこいな、こいつ。どうやって倒そう?」
「倒そうって……簡単に言ってるけど、ケイオスはエナジー使えるの?」
「……まぁ、一応」
「そうなんだ。それならちゃんと当たればダメージが通るわけだから、相手の動きをワイヤーや鎖で止めるとかすれば? バインドは暗黒物質を宿してる敵には通じにくいし、フレスベルグが相手じゃ一秒も効果が続かないだろうから非効率的だと思うもの」
「ん、わかった。じゃあ……とっておきのアレを使うか」
「え、私の意見なんか参考にしちゃっていいの? 方法としてはかなり単純なんだけど……」
「単純だろうと効果が見込めるなら十分立派な意見だよ、シャロン」
私をフォローする言葉と共に、シオンが部屋に帰って来た。ただ、光の屈折か何かの影響かわからないが、彼女の薄紫の髪が一瞬コバルトブルーに見えた。目をこすったら元通りに戻ってたけど……気のせい? あと、なぜ肉じゃがの入ったタッパーを持ってるんだろう?
「おかえり、シオン」
「ただいま、ケイオス。それでシャロン、対策はいくらでも用意しておくに越したことはないよ。どんな状況でも生き残りたいのならば、少なくとも二重三重の準備はしておくものさ」
「簡単に言ってくれるね……そもそもほぼ一般人の私に、戦場に関わることを求めないでほしいんだけど。むしろシオンこそ危機的状況への対策はしてるの?」
「そりゃあ当然さ。後方支援だろうと……むしろ後方支援だからこそ、ここぞという時のための切り札を用意しておくものだよ。あ、それよりシャロンに良い話を持ってきたんだけど、聞いてみる?」
「良い話?」
「次の物資補給艦が来るまでの一週間、キミはバイトで資金を稼ぐ予定なんだろう? だったら明日はちょっとした荷物運びをしてくれないかい?」
「荷物運び?」
「ふふ、まあ概ねは宅急便の真似事さ。取引先に頼まれてる荷物を持って行くだけのことなんだけど、先日の襲撃で壊れた街の修復や、瓦礫の中に取り残された人の救助活動などに多くの人手がまだまだ必要でね。荷物の量自体は少ないのに手が空いてる人がいないから、取引先に持って行けないんだ。まあ、簡単な仕事だけど給料はそれなりに弾むから、やってくれないかな?」
「別に仕事を選り好みするつもりはないから、肉体労働だろうと構わないよ」
「ありがとう。じゃあ担当には私から話をつけておくから、よろしく頼むよ」
そんなわけで意外とあっさり明日のバイトが決まった。まぁ、厳密に言えば元々就職していた会社の仕事をするわけだから、ある意味職場復帰でもあるけど……この場合はどうなんだろう?
とはいえ世紀末世界でヨルムンガンドの起こした地震で壊れたサン・ミゲルを修復する際、私も石材を運ぶなどの重労働もやったから、体力に心配は無い。むしろ……私がミッドの人間と落ち着いてコミュニケーションできるかの方が不安だ。
正直な所、次元世界の人間には苦手意識がある。流石にこればっかりは一朝一夕でどうにかなるものではないし、私自身も未だに人間不信を若干こじらせている。マテリアルズやサン・ミゲルの皆はサバタさんのおかげもあって信頼できるようになってるし、皆と接してきた時間が私に初対面の人間でも怯えずに話せる度胸を与えてくれている。だが、必要以上に抱いてしまう警戒心を抑えることまでは至らなかった……。
窓際で担当との連絡を終えたシオンは、そのまま私達の隣の席に座って何かのレポートを記入し出した。ふと興味を抱いたので覗いてみると、今日購入や消費した物資とその残量の仔細をまとめて、本社と管理局に送るみたいだった。確かに物資も無限にあるわけじゃない、こういった記録や報告は非常に大切だろう。
「ふぅ……これで今日の仕事は終わり。ところでさっきからエターナルブレイズとフレスベルグの交戦記録をじっくり見てるようだけど、他に何か得るものはあった?」
「特に無いね。あるとすればこの魔導師が目の前のことに必死すぎて、簡単に乗せられやすそうってことぐらい」
「敵じゃなくて味方の分析をしてどうするんだい……。いや、まぁ……戦術を練る上では味方の特性や現状を把握しておく必要もあるにはあるけどさ……」
放っておいたらフレスベルグではなく、この魔導師の対策を先にしてしまいそうなケイオスにシオンは呆れ顔でため息をつく。そんな彼女の様子に全く興味を抱くことなく、ケイオスはフレスベルグの一挙一動をじっくり見て、映像から視線を外さないまま私に尋ねて来た。
「シャロン、一つ確認したいんだけど、フレスベルグは自分達を復活させたイモータルに改造されたと言ったんだっけ?」
「改造というか、体をいじられたとは言ってたよ。改造云々は私がそう判断したってだけで」
「ん、それなら問題ないか」
そう言うなりケイオスは映像を切って、窓際でレンチメイスの手入れを始めた。また話を一瞬で切り上げたのに私自身はもう慣れてきている所から、彼との接し方は今日一日だけでおおよそ掴めたようだ。
「ケイオスの質問を聞いてふと疑問に思ったんだが、イモータルの改造なんて一体どうやったと思う? イモータルの能力や性質というのは暗黒物質の濃度次第で強くなったりはするが、いくら何でも成長や変化まではしないはず……」
「う~ん……管理局が保管してたロストロギアを奪って何かチートでも使ったんじゃない? ただ、一度敗れたイモータルを復活させても、またジャンゴさんと戦えば負ける確率の方が高いと思うけど……あ、でも彼は爆破テロのせいで今行方不明なんだっけ。ってことはつまり……」
私が呟いた言葉に、シオンはニヤリと笑う。
「なかなか良い着眼点だ。例の爆破テロは太陽の戦士が狙いだったことは既に思い当たっていたが、犯人の正体や目的、動機が掴めずにいた。だがフレスベルグとニーズホッグの倒し方ないし攻略法を知っている彼の口封じを図ったとすれば、これまで苦戦続きなことにも納得がいく。それに髑髏事件後で緊張状態にあった情勢下で彼を狙った事件が起これば、同時に次元世界を疑惑と混乱の坩堝に陥れることができる……」
「つまり、テロを起こしたのはデュマ?」
「実行犯は別にいるかもしれないけど、首謀者としてなら第一候補だ。なにせたった一手でアウターヘブン社、管理局、太陽の戦士の全てに致命的な一撃を与え、尚且つ隠蔽まで完璧なのだから、策略としてはタイミングなども含めて大成功の部類だろう。おかげで真相を証明しようにも、デュマが犯人だという証拠が見つかっていないのさ。まぁ、あの事件の真相解明には会社の方から既に人員が当てられているから、私達はそこまで気にしなくても平気だよ」
「はぁ……」
「とりあえず話を戻して、ヴァランシアではない他のイモータルをあのデュマがわざわざ復活させた理由は恐らくそれだろう。しかしどうせ復活させるなら、普通は全く知らない相手より仲間を優先させるとは思わないかい?」
「じゃあ昔、ロキがラタトスクを復活させたことについては?」
「彼らの場合は互いに利用価値があったからこそ、協力関係を結べていたと考えられる。ただ、停戦協定を結ぼうとしてきたデュマと、本能のままに世界を荒らすフレスベルグとニーズホッグ……些細なことかもしれないが、根本的な部分で何かが噛み合ってない気がするんだ」
「……あの、今のを聞いてふと疑問が浮かんだんだけど、あの2体を復活させたのは本当にデュマなのかな? 話の流れでついデュマが復活させたものだと考えてたけど、もしかしたら私達の知らない全く別のイモータルが関係してる可能性もあるかもしれないよ」
私の出した考えにシオンは「情報分析の能力は割とあるようだね」と褒めてくれた。ちょっと嬉しい。
ちなみに昔サバタさんから聞いた話によれば、あまり知られてないけどヴァンパイア同士でも複雑な勢力争いがあるらしい。クイーン・オブ・イモータル、ヘルに仕える死の一族……終末の獣、ヨルムンガンドと共に封印された影の一族……そして、月の一族を滅ぼしたと言われる魔の一族。ちなみに人形使いラタトスクは魔の一族だそうだ。
まぁ要するに、イモータル側も一枚岩じゃないってこと。それを知ってたおかげか、連中の関係の綻びに気付けたのは幸いだろう。
「そう、スカルフェイスのような元人間が髑髏事件の時と同じく、デュマに協力してる可能性も十分あり得る。第一、協力相手が一人だとは誰も言ってないからね」
「人間がイモータルに協力して、且つ改造を施せるような知識を持ってるとしたら……どんな相手でも全く物怖じせず、裏で違法実験とかやってて、人体改造とかお手の物で、管理局に尻尾を全然掴ませず、イモータルのことをよく知ってる研究者になるのかな」
ちなみにこの時、どこかで今言ったのと妙に符合する該当者がくしゃみをした気がする。どうでもいい話だけど。
それと、私は研究者にあまり良い印象が無い。マキナに色々実験をして酷い目に遭わせたことが、どうしても思い出されるからだ。というかそれこそが、私の次元世界への苦手意識の大本だと思う。今となってはそれをどうにかした所で、根強くこびりついた苦手意識を拭うことはもう出来ないだろうが……。
「まぁ、今は情報が少ないし、とりあえず注意しておくことにしよう。……さぁて、シャワーでも浴びてスッキリしてくるか。あ、シャロンは私が使ってるベッドで先に寝て良いよ」
「え、いやそれはシオンに悪いよ。眠れるなら別にソファでも椅子でも、何ならいっそ床の上でも……」
「いやいや、床の上で寝られたらむしろこっちが気になって仕方ないから。ベッドのサイズはダブルだから、二人一緒でも全然問題ないんだし」
「じゃあ……不束者ですがよろしくお願いします」
「こらこら、色々間違ってるよ、それ」
苦笑しながらエレンは備え付けの浴室へ入った。私はひとまず彼女が持って帰った肉じゃがのタッパーを冷凍庫に入れようとしたのだが、持った時の暖かさからこの肉じゃがは出来立てだということに気付いた。
『おや、肉じゃがとはまた興味深い料理ですね』
「このタイミングで声をかけてくるなんて、イクスはもしかしてコレ食べたいの?」
『はい。ホテルの豪華な料理も良いですけど、やっぱり素朴な家庭料理も食べたくなるんです。すみませんが、一口だけでもいいのでお願いできませんか?』
「はぁ……こういうのが太る原因になりそうだけど、イクスがそこまで言うなら一口ぐらい構わないか」
ま、冷やす前にせめて一口ぐらいは味わっておくのが作ってくれた人への礼にもなると思い、腹ペコ王のイクスにそそのかされるままスプーンで一口分をすくい取り、そして……地獄を味わった。
「あ、シャロン。言い忘れてたけど、その肉じゃがは―――!」
「ぐはぁぁぁぁっっ!」
『びゃぁああああ!!!! な、んですか……こ、れ……ぐふっ』
―――バタッ。
「シャロン! 大丈夫かい、シャロン! シャロォォォンッ!!!」
スプーンを落とした私とイクスの悲鳴がエコーを響かせ、シオンの必死の呼びかけが一気に遠くなっていく。そのまま私達は、一瞬で意識を喪失した。
「シオン、その肉じゃがってシャマルが作った奴?」
「うん。おすそ分けってことでね……」
「……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ……ようやく最後のプロテクトだぁ~……」
管理局本局、デバイスルームにてマリエル・アテンザは、シリンダーの中にあるレイジングハートと接続したコンソールパネルの前で、椅子に座り続けて凝り固まった体をぐっと伸ばして一息つく。
かつて彼女はレイジングハートとバルディッシュにカートリッジシステムを搭載する際、なのは達と知り合っている。だからこそ彼女の墜落にはショックを受けたし、生存を知った時はフェイト達と同じように喜んだ。まぁ、使い過ぎには注意するよう言いつけてたのに、ガンガン使って死にかけたことについて、彼女も言いたいはあるのだが今は割愛。
とにかく髑髏事件後から彼女もレイジングハートの修理に関わるようになり、彼女が原因不明だったエラーを解析した所、AIが発動したセキュリティプロテクトの過剰使用が発見された。しかも一括で解除できないように設定されていたため、強固なロックとコードが張り巡らされているプロテクト一枚一枚を地道に解かなければならず、さしずめ“管理局屈指のデバイスマイスターVSレイジングハート”の頭脳勝負になっていた。
まるでスパコンが作ったような難易度の高いパズルゲームの如きプロテクトを前に、管理局のマイスターが全員で挑み、一人を除いて力及ばず敗れていった。唯一マリエルは非凡な頭脳とポジティブシンキングを全力回転させてどうにか生き残り、そして2年もの歳月をかけて最終防壁へたどり着いた。ちなみにプロテクトに挑んだことのあるマイスターや、彼女の奮闘を知る者は彼女へ尊敬の念を送っており、特にシャリオ・フィニーノという少女からは羨望の眼差しすら向けられていた。
「夜分遅くまでお疲れ様、マリエル。緑茶、淹れてきたよ」
「おぉ~ありがと、アインスさん。さぁて……」
サラサラ。ドバドバ。トロトロ。
緑茶にこんな擬音を響かせるマリエルを見て、アインスは思わず天を仰いで遠い目をする。緑茶とは普通そんな飲み方をするものではないのだが、人の好みはそれぞれだと自分の精神を無理やり納得させていた。
「んぅ~、この甘味が一滴残らず全身に染み渡るぅ~♪」
「ミルクと砂糖、おまけに蜂蜜まで入れるのは何度見ても正直どうかと思う……」
「でもリンディさんから教えてもらったこれは、常日頃から糖分を求める私の脳ミソには特効薬も同然なんですよ。アインスさんも一杯、どうです?」
「遠慮する。切実に勘弁願いたい」
「そんなガチトーンで言わなくても……こんなに美味しいのに」
「それを美味しいと言えるのは、激甘党の君達しかいない。断言する」
ちなみにアインスがここにいるのは、ユーノの代わりに無限書庫の調査をするのと、レイジングハートのプロテクトを解くために夜天の書の管制人格としての知識が必要な状況を想定していたためだ。尤も、マリエルが単独でここまで解いたため、後半は懸念で終わったが。
「そういえばマリーは聞いたかい? 高町が目を覚ましたこと」
「バッチリ聞いてますよ、彼女が記憶を失ってることも。だから私は早くレイジングハートを治してあげたいんです。もしかしたら記憶を取り戻すきっかけになるかもしれませんし、戻らなくてもこの子が傍にいれば、きっと心強いでしょうから」
「そうだね。頼れる相棒が傍にいることの安心感は、私にもわかる。まぁ、アギトの方がそれはよく理解しているだろうけどね」
「アギト……烈火の剣精にして、現存するベルカの純正融合騎ですね。確か彼女は例の爆破テロ以降も、フェンサリルに滞在しているんでしたっけ?」
「ああ。ミルチアの独立声明と同時にフェンサリルもオーギュスト連邦に参加してからは連絡を取っていないが、偶然聞こえたアウターヘブン社の社員の話によると最近はミーミルによくいるらしい。何はともあれ、彼女も達者でやっているようだ」
「それは良かったです。ただ、彼女に助力を求めるのはもう不可能かもしれませんね……」
「そもそもフェンサリルは髑髏事件と爆破テロの渦中に置かれた世界、管理局ないし管理世界への敵愾心も相応に強い。むしろこの情勢で爆破テロの真相解明を急がせたり、報復に打って出てこなかっただけで十分温情は与えられているだろう……。……む、いや待て、もしやアギトが最近ミーミルにいるのは……」
「管理局からまともな情報提供も返答もないことに焦らされたフェンサリルが暴走するのを止めるため、でしょうか?」
「一応、ロック皇子も重鎮達をうまく取りなしてくれているらしいが、やはり進展がなくて苛立ちを抱いてしまうことまでは防ぎ切れない。どうやら連邦に参加したことも、国内の情勢を鎮静化させるための政策なのだろう」
「もう連邦に加盟していない管理外世界が見当たらなくなりましたね。これも『時代』が変わってきたからでしょう」
「私達は銀河意思だけではなく、『時代』という怪物とも戦っている。かつてベルカという世界が戦乱の果てに滅びたように……今度は私達が試されている。私達がこの『時代』を生き残れるか、否か……それは私達の足掻き次第だ」
「せめて時代遅れとは言われないようにしたいですよね。……さ~て、良い感じに一息つけましたし、レイジングハート復活のラストスパートに取り掛かるとしますか!」
休憩を終えたマリエルが最後のプロテクトに挑むべく解析を再開、長き眠りについていた不屈の心の片割れは、遠からず蘇るであろう……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌朝、私はシオンと一緒のベッドで目を覚ました。どうやら気絶した後にシオンかケイオスが運んでくれたようだが、しかし全身、特に喉と胃袋がまるで唐辛子とわさびを直接塗り付けたかのようにヒリヒリしており、急いで冷水をがぶ飲みしたことでどうにか落ち着いてきた。
『お、おはようございます……』
「イクス……無事?」
『い、一応は……。すみません、まさか肉じゃがで死にかけるとは想定外でしたよ……』
「私も同感。当分は他人の作った料理は食べたくない……」
『ほんとにもう何なんですか、あの肉じゃがは……。あんなの食べたら寄生虫も死滅するに違いありませんよ。っていうか、シャロンと同化してから、一度もまともに眠れた日がありませんよ!? シャロンが夜を超すのは気絶がデフォなんですか!』
「朝っぱらから縁起でもないこと言わないでよ。こんなのが毎日続いたら、絶対体壊すって……」
『あぁ、何事もなく寝て起きられるのはとても幸せなことだと改めて強く実感しました。確かに私の時代では暗殺や夜襲なんて当たり前にあったので、熟睡は死に直結していると王族は全員幼少の頃から言い聞かされていましたが……』
「アサシンがそこら中にいたの!? どんだけ修羅の国なのさ、ベルカは……」
『将軍や王クラスは、拳一つで地形を軽く変えてきますよ。私のかつての部下だった将軍も故郷の村が水不足に悩んでた時、地下をぶん殴って地下水を噴出させてましたから』
「力づくか! ベルカには脳筋しかいないの!?」
『ある意味間違ってませんね。ぶっちゃけベルカは女子供に至るまで、アイアムスパルタンッ!! って叫んでてもおかしくないほどですから』
「アイアムベルカンッ!? そんな世界じゃ皆、猛獣を一人で狩ってようやく一人前だと思ってそう」
起きて早々こんな話をイクスとしている私だが、別にこの会話を不快には思っていない。むしろ過去を知れるという意味では、なかなか有意義な時間だと思ってる。ちなみに例の肉じゃがはシオンが冷凍庫にしまってくれてて、ケイオスはあれを調理した人に対してすさまじく殺気立ってたが、私が頑張ってなだめたらどうにか落ち着いてくれた。もしあのまま彼を放っておいたらどうなってたのやら……下手すればカチコミかけてたんじゃなかろうか?
とりあえず何とか体調が治ったことで今日着る服についてだけど、高級服は荷物運びに着るものではないと思い、昨日の内に修繕した私服を着た。ちなみにケイオスはエクスシア・ドレスを着てないことにちょっと残念そうな表情を一瞬だけ浮かべたが、あのドレスは今度時とタイミングを選んで着てあげようと思う。
そして準備を終えた私達は仕事場に向かうのだが、シオンは昨日と同じく診療所へ行ったのに対し、ケイオスはなぜか私と一緒についてきた。仕事の邪魔にならないようにフーちゃんを孤児院へ預けに行く道中にその理由を尋ねた所、「目を離すと不安」と言われた。私はそんな子供じゃない……。
「そういや最近孤児院はほとんど託児所扱いって昨日シオンが言ってたけど、どういうこと?」
「そのまんまの意味。下手に家に置いとくより、孤児院や学校に預けておいた方が安全だと考える親もいるってこと」
「なるほど、確かに拠点防衛なら一ヶ所に集まってた方が守りやすいか。……じゃああれはその防衛担当の人達?」
「うん」
孤児院の近くにある広場で筋トレを行っているアウターヘブン社の兵士と局員達を指さして尋ね、ケイオスは普通に頷く。なんか「貴様らの上腕二頭筋を破壊するぅぅぅっ!」なんて怒鳴り声が聞こえてくるけど、いくら気合いでも限界はあると思う。
「ん、今日の防衛隊長、かなり苛立ってるね」
「なんでわかるの?」
「あれ見て、孤児院の屋根。風見鶏が焦げてるでしょ? あれ、ニーズホッグの端末兵器が撃ったレーザーがかすった跡」
「うわ、危な! もし直撃してたら孤児院は火事になってたかも……」
「そ。防衛隊長は孤児院を守ることに凄く責任を持ってるから、あんな所に攻撃が及んだことを猛省してるんだと思う。脳筋バカなりに一生懸命なんだ」
「そうなんだ……正直怒鳴り声を聞いてると怖いけど、世の中色んな人がいるね」
そんな風に影の努力を知った私達は孤児院の敷地内に足を踏み入れ、出迎えてきたお婆ちゃんシスターにフーちゃんを預ける諸々の説明をする。この時、子供達は私達を不思議そうな目で見てきていたけど、そのうちの一人の青髪の少女がしばし首を傾げ、「あ!」と声を上げてから小走りでこっちにやってきた。
「あの時の歌のおねーちゃんだ!」
「? 君、どこかで会ったような……」
「スバルだよスバル! おねーちゃんは覚えてない?」
「スバル……? スバル、スバル…………え、スバル!?」
もしかしてシェルターで一緒にいた、あのスバル!? 確かによく見れば、あの時の少女が少し成長したような容姿をしている。まぁ、一度会っただけの子供の顔を思い出せたのは、あの時が月下美人としての始まりでもあったからだろう。そういう意味では、スバルは私が月下美人に覚醒するきっかけを作ってくれた子とも言える。
「うわ~なんかすっごく久しぶり。まさかこんな所で再会するなんてね」
「私もだよ! ねぇ、今までどこにいたの? 元気だった? 歌は上手になった? ねぇねぇ!」
「ちょ、質問早いよ!? 少し落ち着いて!」
「だって……! だってあの時からずっと会いたかったのに、お父さんとお母さんに探してもらっても、どこにもいないんだもん……!」
「そ、そうだったんだ……寂しい思いさせてごめんね、スバル。こっちにも色々あったんだ」
「いいよ、また会えたから。おねーちゃんと会えたら、ギン姉も絶対喜ぶよ!」
「だといいね。ただ、これからすぐ用事があるから、ギンガと会うのはまた今度になるかな」
そう言ってポンポンとスバルの頭を軽くたたく。せっかく会えたのにあまり話す時間が取れなかったことに彼女は少し不満そうだが、こればかりは仕方ない。ま、どうせフーちゃんを引き取りにまた来るんだし、その時にでもゆっくり話せばいいか。
ちなみに彼女がここにいるのは、さっきケイオスが言ってたように彼女の母親が安全のために預けたからだそうだ。まぁ、ここの守りはシェルター並みにしっかりしてるから、親としては子供を家や学校に置いとくよりはるかに安心できるだろう。とはいえ学校側もいつまでも休校にするわけにはいかないから、こんな状況だけど彼女達もここから登校させるようだ。一応通学路は兵士と局員が護衛につくとはいえ……なんかすっごく嫌な予感がするけど、大丈夫なのかな?
「という訳でフーちゃん、ちょっとの間だけお留守番、お願いね」
「……う、ふぇ……!」
「大丈夫、大丈夫だから泣かないで。ちゃんと早めに帰って来るから、ね?」
泣き出しかけたフーちゃんに優しく語りかけながら撫で続け、この子の不安をゆっくり払拭していく。そして大人しく泣き止んだフーちゃんを見た孤児院のお婆ちゃんシスター曰く、「あなたはとても愛情深い人ですね」と私を評してきた。
「でも、その愛情を届ける心が、少し歪で脆弱のようにも見えます」
「心が……歪で脆弱?」
「左様です。例えるなら羽が折れた天使、とでも言いましょうか。あなたの心にある空白、無力感と虚無感を埋めるために他者へ愛情を送っている……そんな気持ちがどこかに見られます」
「空白……心当たりはあるかな……」
「もちろん、あなたの愛情自体は尊いものです。それはフーカちゃんが短時間であなたに懐いている所からもわかります。要はあなたが自らの心の空白を埋める存在さえ見つければ、あなたの愛情は万物を包み込み、あなたの慈悲は世界を覆うほどの輝きを放つことでしょう。ただ、もしその空白に悪魔が入り込んでしまったら……もし一度埋めた空白が再び開くようなことがあれば……あなたの愛は憎しみに反転してしまう可能性があります。どうか、お気をつけて」
「愛が憎しみに変わる……か。ご忠告ありがとうございます。それではシスター、フーちゃんをお願いします」
年の功からか、結構為になる話をしてくれたお婆ちゃんシスターに礼を言い、私は孤児院を後にした。なお、道中でケイオスも本来の仕事をするために別れ、私は荷物を受け取る待ち合わせ場所に行って待機、やってきたトラックのおじさんから配達先に渡す荷物がまとめて入ってるダンボール箱と住所が記されたメモを受け取り、早速仕事を開始した。
え~っと、今の位置から無駄のないルートを考えると、まずはここから一番近いストラトス家まで鉄アレイを届けて、次にティミル家にゴーレムクリスタルと初級ゴーレム生成魔法教本。このまま中央部にかけて順次届けて行けば、最短時間で仕事は完了するはずだ。……さて、ここからは自分の足次第で早くも遅くもなるし、フーちゃんのためにも頑張ろう!
後書き
レメゲトン:ゼノサーガより。冒頭のはケイオスとマキナが初めて出会った場面で、彼がエナジーが使えるのはマキナからもらった太陽結晶の鎖のおかげです。
エレン=シオン:MGSV TPPのダブルシンクを彼女は疑似的に行っています。なお、ディアーチェのみ彼女が潜入していることに気付いていますが、お互いに利用し合う関係の方が都合が良いとのことで見逃しています。
シャマル:フェイトはドレビン経由でシャロンがケイオス達と一緒にいることを知っていますが、はやて達は知らないので彼女も気付いていません。
影:正体は前書きの時点でお察し。
運送業者:VividStrike 1話までフーカを雇ってたおじさん。
肉じゃが:ケミカルダイナマイトウェポン。ちなみに断末魔はMGS3をイメージ。声帯虫に効果アリ?
アギト:一応彼女も行動しています。
貴様らの上腕二頭筋を破壊する:ゼノブレイドの名(迷?)言。
スバル:現状では無印やA'sより、StS以降のキャラの方がシャロンと仲が良いです。
ストラトス:Vividより。
ティミル:Vividより。
シャロンのパーティーメンバー。
イクスヴェリア
ケイオス
シオン(エレン)
フーカ
一人赤子がいますが、彼女は割と重要な役目があります。
物語内の時間の進みが相変わらず遅いことは本当に申し訳ありません。別々の視点や思想でキャラを動かすと、どうしてもこうなってしまうんですよね……。
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