八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百十三話 別の楽しみ方その九
「強いお酒でもよ」
「お好きですか」
「ワインも好きだし」
「赤も白も」
「ロゼもね」
まさに三色共だった。
「いけるわ」
「では」
「ええ、行きましょう」
「三人で」
「お店そろそろだね」
僕も言った。
「じゃあお店に入ったら」
「ええ、是非ね」
「楽しみましょう」
今度は二人で応えてくれた、そしてだった。
僕達は三人でお店に入った、そのパスタのお店にだ。僕達は三人で四人用のテーブルに案内してもらった。そこでだった。
僕達はそれぞれパスタとピザを注文した、そしてワインもだった。
注文を終えてだ、ダオさんはお店の中でも僕達に言った。ここで言うことはというと。
「パスタもあるのなら」
「それなら?」
「そう、食べないとね」
こう僕にも言うのだった。
「何といってもね」
「本当にパスタ好きなんだね」
「麺とかは何でも好きだけれど」
「その中でもなんだね」
「パスタが好きなのよ」
「スパゲティも」
「スパゲティが一番好きね」
パスタのその中でもというのだ、パスタといっても色々だ。フェットチーネやマカロニ、ペンネにしてもその一つだ。
「やっぱり」
「そうなんだ」
「それこそ幾らでもね」
「食べられるんだ」
「麺なら何でもだけれど」
「成程ね、じゃあ今からだね」
「食べるわよ」
ダオさんのその目がキラリ、いやギラリと光った。まるで猛禽類の目だった。獲物を狙うまさにその時の。
「いいわね」
「うん、色々頼んだね」
「ペペロンチーノにトマト系にね」
トマト系は結構多いお店だ、このことも嬉しかった。
「カルボナーラも頼んだし」
「ピザも頼みましたね」
小夜子さんはこちらも頼んだ。
「一人一種類ずつ」
「ええ、ピザも食べて」
「それ以上にパスタも」
「ダオ三皿頼んだわね」
ダオさんはここでも目をギラリとさせて言った。
「小夜子もよね」
「そういえばそうですね」
「僕もだね」
乗りで頼んだらそれだけだった。
「ワインも頼んだし」
「赤ね」
「この組み合わせは無敵です」
小夜子さんはまさにとだ、確信を以て言い切った。
「スパゲティと赤ワインは」
「勿論チーズもね」
「はい、乗せて」
スパゲティのその上にだ、熱いスパゲティのその上に乗せるとこれ以上はないまでに美味しい。ガーリックにオリーブにそれも合わせると最高だ。
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