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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十三話 別の楽しみ方その一

                 第百十三話  別の楽しみ方
 夕食を終えてだった、僕は畑中さんと一緒に部屋に入った。そのうえで僕は畑中さんに対してこう言った。
「今夜もこれから」
「行かれますか」
「そのつもりです」
「では」
「はい、飲み過ぎには気をつけて」
 そうしてだった。
「楽しまれて下さい」
「そうしてきます」
「それでは、私もです」
「行かれますか」
「今宵はカクテルを考えています」
「そちらを飲まれますか」
「妻を連れて」
 こう僕に話してくれた。
「そうしてきます、妻は日本酒派ですが」
「あっ、そうなんですか」
「清酒を静かに飲むことが好きです」
「奥さんもお酒飲まれるんですね」
「そうなのです」
「じゃあカクテルは」
「いえ、他のお酒も飲めますし」
 畑中さんは僕にさらに話してくれた。
「これから行こうと持っているお店には日本酒のカクテルもありますので」
「そういえば最近」
「そうです、日本酒のカクテルもあります」
「そうでしたね」
 親父も話していた、日本酒のそれもあることが嬉しいとか言っていた。親父はカクテルも好きでよく女の人を連れて行っている。
「では奥さんは」
「そちらを楽しみます」
「そうですか」
「そして私も」
 畑中さんもというのだ。
「一杯か二杯でしょうが」
「日本酒のカクテルをですね」
「飲みます」
 そうするというのだ。
「楽しみです」
「そうですか」
「義和様もカクテルは如何でしょうか」
「いや、カクテルは」
 そのお誘いにはだ、僕は苦笑いで応えた。
「まだ早いと思いまして」
「大人の飲みものですか」
「そう思いますので」
 だからだ、本当にこう思った。
「遠慮します」
「左様ですか」
「ワインでギリギリでしょうか」 
 まだ高校生だしだ、カクテルまではだ。
「それは」
「そう思われる必要はないのでは」
「ですがバーとかは」
 本当にこうした店で飲むことを考えるとだ。
「やっぱり大人のお店って感じがしますから」
「だからですか」
「はい、いいです」
 こう畑中さんに話した。 
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