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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第百十二話 一族の争いその十二

「あの国を支持して自衛隊を叩く人達と一緒ですね」
「その実態は」
「そうした人達の言うこともですね」
「お気をつけて」
「そういうことですね」
「奸賊という言葉がありますが」
「そうしたタブロイドの記者もですね」
「あの国を支持する彼等と同じです」
 言っている主義や思想の違いはあってもというのだ。
「結局は」
「そしてそうした人達に気をつける」
「このことが大事です」
「そうなりますか」
「そうです、時間のことから変なことを申し上げてしまいましたね」 
 このことはだ、畑中さんは僕に申し訳ないお顔で言った。
「申し訳ありません」
「いえ、別に」
 そう言われるとだ、僕も恐縮だった。
「今日もまたいいことを教えてもらいました」
「そう言って頂けますか」
「そう思っています」
 本当にだ、このことについては。
「お気になさらずに」
「だといいのですが」
「はい、じゃあそろそろ」
「皆さんがですね」
「帰ってきますね」
「そうした時間ですね」
「ではこれから」
 僕はお水を飲みながら微笑んで言った、美味しいミネラルウォーターだ。
「晩御飯ですね」
「今日のメニューもご期待下さい」
「昨日はメインは羊で」
「今日は鴨とのことです」
「鴨ですか」
「そちらです」
「フランス料理ですね」
 羊に鴨と聞いてだ、僕は自分でもわかる位顔をにこにことさせて言った。
「まさに」
「左様ですね」
「フランス料理でワインも」
「絶品ですね」
「本当に」
「そう思いまして」
 それでというのだ。
「私もご夕食はです」
「ハウステンボスにいる間はですね」
「フランス料理で統一しました」
「そうなんですね」
「その他は違いますが」
「こうした場所ですと」
 完全に欧風の場所だとだ。
「やっぱりフランス料理が、ってなりますね」
「ディナーの時は」
「そうですね、本当に」
「それでは」
「楽しませてもらいます」
 僕は畑中さんに笑顔のままで答えた。 
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